鈴木恵さんと、転職のはなし。
鈴木恵さんは、僕と同世代の編集者です。
今までに、二度の転職を経験されました。
今回は、その経験をふまえて、
『転職すること』
について、じっくりと語りました。
第1回:できないんだけど、やるしかないんです。
矢透 |
編集の仕事をやってどれくらいになります? |
鈴木 |
満二年になりますね。 でも、今の会社は三社目になるので、 二年って感じがあまりしないですね。 |
矢透 |
今まで、どんな仕事をしてきたんですか? |
鈴木 |
最初は、編集プロダクションで ペット雑誌を作ってました。 入社した二日後くらいにはもう 「取材に一人で行って」 みたいな人使いが粗いところで(笑)。 |
矢透 |
ひとり何ページくらい担当するものなんですか? |
鈴木 |
それは、会社にお金があるかどうかも 関係していて、お金がないと外注もできないので、 最初の会社はまだ編集についてド素人の私ですら ぺーぺーなのに、 月刊で30ページから40ページくらいやってました。 それは夜遅くなるよね、みたいな感じでしょ? |
矢透 |
うわあ・・・ それは、やれと言われて、できるものなんですか? |
鈴木 |
いや、正確に言うとできないんだけど、 それをやらないと本が発売できませんよ、 みたいな感じで 「やるしかない」 んですよ。 社会人になったばっかりで、やはりけっこう プレッシャーでした。 自分が何に向いてるかとか、 何にもわからないまま放り出されて、 いきなり「やれ」というのはつらかったな。 ・・・でも3社も会社を経験し、 編集も慣れてきた今だったらやれるかな、とも思いますね。 |
矢透 |
で、最初の会社を辞めて次に移ったんですよね。 次の会社では、どんな? |
鈴木 |
次の会社は、 大手出版社で、隔月の通販雑誌の仕事でした。 隔月だったんですけど、やっぱり仕事は 量をこなせる人のところに行ってしまうのか、 最後の方は80とか90ページぐらいでしたかね。 通販は、レイアウトも大体決まっているので、 慣れてくると事務作業と変わらなくなってくる。 で、もっと面白い仕事をしたいな、 ということを日々思ってましたね。 |
次回
第2回:安いんですよ。編集の仕事って。
につづきます!