鈴木恵さんと、転職のはなし。
鈴木恵さんは、僕と同世代の編集者です。
今までに、二度の転職を経験されました。
今回は、その経験をふまえて、
『転職すること』
について、じっくりと語りました。
第3回:どうしてみんな転職をするんだろう?
矢透 |
今日は転職について話そうと 思ってるんですよ。 わざわざ時間作ってもらって。 |
鈴木 |
いえいえ。楽しいのでいいですよ。 |
矢透 |
僕も3年未満で転職した口なんだけれど、 一昔前に比べると、 転職市場は大盛り上がりじゃないですか。 どうしてみんな転職をするんだろうと よく考えるんだけど、 さっき言っていたような危機感、つまり 自分でビジネスをわかって 自分で仕事を取ってきて というのができないとダメだ、 っていう危機感が根底にあるんじゃないかな? と思ってたんだけど。 そういう危機感って共通してるのかな。 世代論をぶつつもりはないんだけれど・・・ |
鈴木 |
でも、会社にいれば平気かなって 思っている若い人たちが、 実際はいっぱいいますよ。 彼らは今の会社にずっといられると思っていて、 会社の中で 言われたことをこなせばいいと思っている。 その人たちは、まだまだ社会がどうなっているか、 っていうことに 気が付いていないんじゃないかな・・・。 |
矢透 |
とっくに気が付いていると、俺は思っていたけど・・・ |
鈴木 |
いや、 まだ気づいていない人の方が多いですよ。 だから転職市場はまだまだだと思うな。 私は、どうして転職したんだろうと考えると、 1回目はわりと理由があったんだけれど、 2回目は 「今じゃなくてもよかったんじゃないの?」 っていうのは、 周りはもちろん、自分の中でもなくはないんですよね。 |
矢透 |
でも、そのときは 「いまだ!」 って感じがしたんでしょう? |
鈴木 |
いや、そうでもない(笑) |
矢透 |
そうでもないんだ(笑) |
鈴木 |
うん。そうでもないんだけど、 さっき話したキャリアアップしたいという 思いがあったから、 とりあえず転職活動を始めようと思って。 それに今、2007年問題とかいろいろあるでしょ? 動いておいた方が得かなっていう動物的な勘、かな。 |
矢透 |
2007年問題って、いまいちピンと来ないな。 大企業にいないせいか。 |
鈴木 |
転職が多くなってきたのは 先の将来に こういうふうになりたい、と思える人が 今自分がいる会社の中にいない っていうのが大きいんじゃないかな。 10年後に、自分はどれくらいのお給料をもらって、 どういう仕事をしているかっていうイメージを 帰属している会社の中で描けないのは やはり不安ですよね。 だから、中小企業にいる人たちのほうが 意欲的に動いてるんじゃないかな。 |
次回
第4回:環境はもっと循環したほうがいい。
につづきます!