鈴木恵さんと、転職のはなし。
鈴木恵さんは、僕と同世代の編集者です。
今までに、二度の転職を経験されました。
今回は、その経験をふまえて、
『転職すること』
について、じっくりと語りました。
第4回:環境はもっと循環したほうがいい。
矢透 |
『若者はなぜ3年でやめるのか』 という本の話をしようと思ってたんですよ。 きちんとは読んでないんだけど。 |
鈴木 |
私も、さっと読んだだけ(笑) |
矢透 |
結局、年功序列が悪いみたいな話らしいね? |
鈴木 |
そうみたいですね。 ビジョンが描けないとか、 若者たちも悪いんだというように 書いてあったと思うんだけれど、 でも後半は年功序列が悪いという展開でしたよね。 |
矢透 |
ちゃんと読んでない本の話をすると バッシングされるから やめようかとも思うんですけど ホントに年功序列が問題なんだろうか? |
鈴木 |
私も 年功序列が悪い、 というんじゃないような気がする。 会社っていうシステムが 若者が居やすい環境になってない かな、と。 それはすごく思います。 要は、会社に魅力があれば、 辞めないでいるわけだから・・・ 魅力がないと感じちゃうんだよね。何かに。 あとは、昔より情報が届くようになったのが 大きいかも。 転職して成功した、 という話があちこちから入ってくるから、 気軽に動けるんじゃないのかな。 ここがダメでも次に移ればいいと 皆が簡単に思っちゃう。 |
矢透 |
でも思うんだけど、 次がもっといいところ、 というのは幻想じゃないですか? 自分に合っているところは あるかもしれないけど。 いいところ、というのはないんじゃないかな。 どこに入っても会社のぐちを言う人もいるし、 やる気のない人もいる。 マクロ的に見ると変わらないと思う。 |
鈴木 |
うーん、転職した私から言わせてもらえば、 変えたいのは環境と職種なのでは? 職種は大事だよね。 私の場合は編集者だから、 職種としては大きく変わってはいないけど もっと原稿を書きたいと思って今の会社に 移ったのもあって。 今は、レイアウトよりも、 毎日書いて、写真とって、という感じだから。 そういう点は 前の仕事より希望は叶っていていいかな。 職場は…ちょっと問題ありですが(苦笑)、 それこそいつまでも嫌な人や自分が この部署にいないんだろうな、って割り切ってる。 |
矢透 |
なるほど。 |
鈴木 |
環境はやっぱり循環した方がいいと思うんですよ。 ずっと同じところにおんなじ人がいてもね、 いい情報や新しさが入ってこないから。 嫌な人がいたらずっと嫌な人と一緒に いなくちゃいけないし。 だから異動っていう機能が きちんと会社の中で働いていれば、 転職ってもっと減るんじゃないかな。 |
矢透 |
逆に、 異動によって好きな仕事ができなくなっちゃって、 それが嫌だという人もいるよね。 |
鈴木 |
それもあるでしょうね。 |
次回
第5回:基準が自分になっている
につづきます!