就職活動で大事なのは自分を偽らないこと

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

12月から採用に向けた企業の会社説明会が解禁となり、「就職活動」が本格的に始まっています。

就職活動については、どうも私はマイナスのイメージが強く、渦中の皆様におかれましては「どうぞムリしないように、いい出会いがありますように」と思うことしかできません。

"意識の高い"人たちはバラ色の未来を舌なめずりしながら待ちわびているのでしょうが、「自分は内向型だ」と自認している人にとっては、時には就職活動は辛い時があると思います。例えば面接や、グループセッションなど、快活さ、元気さを求められている!という重圧を感じてしまうときです。

しかし、私は思うのですが、内向型であることと、「自分の意見を堂々と言うことができる」ことは両立しますし、自分が意見を述べるよりも人の話をじっくり聴くことを好む、という特性が、就職活動に不利であることはないと思います。

大事なのは、自分を偽らないこと。自然にふるまうことでしょう。

私には、自分の就職活動のときに「自分を偽ってしまったなあ」というほろ苦い経験があります。

数十社を受けて落ち続けたあと、ようやく最終面接に辿り着いた会社。最後の面接はプレゼン方式でした。最終面接では、私は気合を入れ、普段のときとは比べ物にならないくらい快活に、ハキハキとプレゼンをしました。自分でも驚くくらい。

そして最終的に入社することができたのですが、最終面接の時の快活な自分のイメージがあったのか、内向的な自分とはそぐわない部署に配属され、すごく苦しんだ覚えがあります。

もちろん、配属された場所で頑張ることは大事なことですが、「面接で本当の自分を偽らなければよかった、少なくとも、自分ではない外向型のようにふるまわなければよかった」と、その会社を退職するまで後悔が残りました。結果がどうあれ、後悔が残るようなことはやらないほうがよいでしょう。

ところでこのブログで何回か紹介している「内向型人間の時代」では、こんな記述があります。

私たちは特定の性格特性を持って生まれるが、―例えば内向型だ― 自分にとって非常に重要な事柄、すなわち「コア・パーソナル・プロジェクト」に従事するとき、その特性の枠を超えてふるまえるのであり、実際にふるまっているのだ。

(略)

内容が重要であり、自分の能力に適し、過度のストレスがかからず、他人の助力を受けられるようなコア・パーソナル・プロジェクトに関わるとき、私たちの人生は大きく高められる。



内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型であっても、自分にとって重要な事柄=「コア・パーソナル・プロジェクト」に関わるときは、外向型のように振る舞うことができる、と述べられています。

大事なことは、内向型か外向型か、ということではなく、人生において全力をかけて打ち込める「コア・パーソナル・プロジェクト」を見つけることと、外向型のようにふるまったあとは、しっかりと休息を取り、本来の自分を取り戻す時間を確保すること。

「内向型は就活に不利なのでは?」と余計な恐れを抱いて、自分を偽るようなことは不要だと思います。無理をせず、いい出会いがありますように。

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