内向型の会話は喋るより「聴く」|内向型人間の生き方を考える(2)

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

内向型の、内向型による、内向型のための、内向型人間の生き方を考えるシリーズです。

内向型人間のもちろん、「人としゃべることで元気が出る!」という外向型の方も、内向型のパートナーや友人、上司や部下と関わる上で参考になると思いますので、ぜひお付き合いのほど。

今回のテーマは「内向型の会話」です。

Deep conversation
Deep conversation / juhansonin

内向型が聴き役になる理由

内向型人間は、会話においては「聴き役」に徹することが多くなります。

さっそく言いますが、内向型の会話スタイルは、ずばり「聴き役」です。内向型が聴き役になる理由としては、大きく2つあると思います。

  • しゃべるよりも聴くほうがエネルギーの節約になる
  • 相手の発言を受けて、考えを巡らすのを好むから

内向型の人は、この自分の会話スタイルにコンプレックスを抱くことが多いような気がします。確かに会話においては喋り上手な人がもてはやされ、喋らない人間は、存在していないような気まずさを感じます。

また、会議においては「発言しないものは去れ」という職場もけっこうあります。そうすると、発言が多い人のほうが活発で、良い印象をあたえることが多いでしょう。

内向型の会話における「武器」とは?

しかし内向型人間にも、会話において鍛えることのできる武器があります。
それは「適切な質問」です。

話すよりも聴く、相手の発言について考える、という特長を持つ内向型の脳は、「適切な質問」を考えるのにピッタリです。

相手をハッとさせる質問、横道にそれがちな議論を本筋に戻す質問、議論の本質を突いた質問・・・会話における「適切な質問」は、数は少ないが強力なボディブローのように、じわじわと会話において存在感を大きくしていきます。

また、単純に「相手の話を能動的に聴く」という態度は、相手に大変好まれます。「自分が受容されている」という満足感をもたらすからです。「好成績の営業マンは、話し下手だけど聴き上手」という類の話は枚挙にいとまがありません。

内向型は「能動的に」聴くことができる

「適切な質問」が内向型人間の武器になるのは、「人の話を能動的に聴く」ことが、小手先のテクニックでなく、本当にできるからです。

「聴く」を能動的にするというのは「人に共感する」「相手の話す内容の本質を捉える」等々ですが、それらはつまり「自分をいったん棚に上げて、相手のことを考える」という態度です。内向型は、自然にそれができ、かつそれが自分の生き方に合っているので、無理がないのです。

「聴く力」「質問する力」を鍛えよう!

ただ、このエントリーでも書いたように、内向型人間が生まれつきの聴き上手、というわけではありません。「話すよりも聴く」という会話の方法が、どちらかというと内向型に合っている、という程度のものです。

聴き上手になるためには、適切な訓練が必要です(僕も練習しようと思っています)。ただ内向型人間にとっては、話し下手を克服するよりも、比較的無理なくできるのではないかと思います。

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-内向型を強みにする話