久米宏のラディカルなラジオを君は聴いているか?

ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
私のささやかな楽しみの一つといえば、TBSラジオの土曜日13:00〜14:55まで放送されている「久米宏ラジオなんですけど」を土曜日の昼下がりに聴くことです。
「久米宏ラジオなんですけど」は、毎回の特集がとにかくラディカルなのです。
1944年生まれ、御年68歳の久米宏さん。「ニュースステーション」で報道番組に革命をもたらした、メディアへの"メタな視点"はここでもいかんなく発揮されています。

20121113kume

この番組の特集の過激さは(ラジオの未来にむけた実験が行われているんじゃないか・・・?)と思わせるほど。
記憶だけでは頼りないので、Wikipediaのちからを借りて引用でオモに紹介しましょう。(以下、引用はすべてwikipedia。強調はヤトミックカフェ)

リスナー参加の特集がすごい

2011年4月30日「私も"見上げてごらん夜の星を"を歌いたい」という特集が組まれました。これは、震災後にCMで「見上げてごらん夜の星を」を芸能人が歌い継ぐCMが流れていたことから生まれた企画です。

同年4月30日の回では実験的な試みとして、「私も"見上げてごらん夜の星を"を歌いたい」という企画をした。これはリスナーから同楽曲の合唱をしたいとする有志を募集し、審査などにより選ばれた8人を全国各地と電話で繋ぎ、リアルタイムで合唱してスタジオ側でスイッチングしながらミックスして放送するというものだった。

リスナーに電話をつないで出演してもらう、という企画は、ここからどんどん進化していきます。

同年6月18日に、前述の企画「私も"見上げてごらん夜の星を"を歌いたい」の成功を受け、リスナー参加企画の第2弾として「あなたもラジオドラマをやってみませんか」と銘打ち、「スーパークールビズドラマ・番町皿屋敷」というタイトルでリスナーが登場人物を演じるラジオドラマの試みが行われた。

今度はラジオドラマ。そして、リスナー参加企画はさらに先鋭化していきます。

同年8月27日、「私たちだけでラジオの番組をやりたい」と銘打ち、リスナーがメインパーソナリティ・アシスタント・イントロの曲紹介・ニュースキャスター・天気キャスター・中継レポーターをそれぞれ担当して放送するという企画を行った。

リスナーに番組を任せてしまうという、この信頼っぷりたるや。ただし、これも久米さんの秀逸なコントロールがあってこそです。

久米さんの過去のラジオ中継がやばい

2011年12月24日の放送では、久米さんの若かりし頃の過去のラジオ中継を放送したのですが、これも面白かった。隠しマイクでいきなり一般人に突撃するものが中心ですが、今だったら大問題になりそうなものばかり。

  • NHKの受付に一般人を装って突撃。有名人のサインをくれと迫り、最後には受付の女性のサインを貰う
  • 京都で一人旅の女性の後をつける
  • 架空の研究所の所員を装って口紅を塗ってキスマークをもらう

などなど、どれも最高に面白すぎる内容でした。

最近の放送もキレている

最近の放送では
「あなたが番組にメールを出さない理由を教えて下さい」
「面白くない話を送ってください」
「ラジオに関する疑問」

などなどがおもしろかった。リスナーからのメールやお便りは、久米さんがかなり手を入れて読まれるそう。あなたもメールを送れば「久米節」で読まれるかも!?

ゲストコーナーも秀逸!

特集もさながら、14時からのゲストコーナーも面白い。毎回、有名ではないですが、各界で突出した人達のお話が聴け、本当にためになるというか、感心しっぱなしの30分間。
最近では
大内一夫さん(カエル販売業)のお話」が面白かったです。東大医学部の解剖実習で使われるカエルはこの人が捕まえてるんですよ!

-ラジオの話