当たり前のことだが内向型は悪ではありません

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

今回のエントリーは

「内向型であること」=悪いこと・ネガティブなこと

という考え方を目にしたので、そんなことはないですよ、という話です。




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内向型とはなにか

「内向型を強みにする」という本の紹介エントリーで書いたように、内向型とは、「人との関わり」によってよりも、「自分の内部の思索活動」によってエネルギーを得るタイプをいいます。

そういうタイプの人は、長い間、大勢の人に囲まれ、外に注意を払う環境にいると、すごく疲れてしまいます。ですから、エネルギーを補給するために、静かに過ごす一人の時間が必要です。

とはいえ、シャイであったり、人嫌いであったり、コミュニケーションが苦手である、ということが、「イコール内向型だ」ということではありません。

内向型であるがゆえに疲れやすいこと、コミュニケーションの問題、アウトプットの苦手意識の問題・・・。それらは時に一緒になって押し寄せて私たちを悩ませますが、それぞれ別々の問題であります。

慎重に選り分けて、個別に対応を考える必要があります。

上記のことは、ライフハッカーの記事にも書かれています。

内向的な人(introverts)はみな内気(shy)で、その逆もしかりと誤解されがちですが、この2つはかなりの別物です。

(略)

私自身、内向的と言いつつも、大勢の人を前に講演するのは大好きです(その日の会場には180人の参加者がおり、ほかに325人がオンラインで視聴していました)。そして講演終了後には、参加者と交流し、質問に答えるのが楽しみです。けれども、これまでの経験から、自分はそういう機会はほどほどで切り上げて、ひとりになれる場所へ行く必要があることも学んできています。



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内向型について語るときの違和感

内向型が悪ではない、と私が強調するのにはもう一つ理由があります。それは、内向型について語るときに

「外向型に比べて、内向型は思慮深く、芸術性に富んでいる」

などと、外向型、という反対のタイプを引き合いに出して、二項対立をあおる形になってしまいがちだ、ということです(私もやってしまいがち・・・)。

内向型を語るときに、どうしても「防御のための攻撃」のような言説になってしまうのは困りモノです。

内向型を擁護するために、何かを引き合いに出す必要はありません。

内向型には内向型の、外向型には外向型の、それぞれに長所があります。それに、人間は簡単にどちらかに分類されるものでもありません。

「内向型だ」ということは、その正当性を謳うために他を攻撃する、という類のものではなく、様々にある人間のありようのバリエーションのうちの、一つに過ぎません。

もしあなたが「内向型」的だったら

「内向型である」ということは、良い悪いの問題ではなくではなく、エネルギーを外から得るか、内から得るか、という補給路の違いです。

ですから、もしあなたが「自分はどちらかというと内向型だ」と感じているなら、

エネルギーの回復のため、一人の時間を意識してとる。

という実際的なことを心がけてみるのはいかがでしょうか。そうすれば、エネルギーが切れて、フラフラになることもありません。

エネルギーが十分に充電されれば、あとは、普段のあなたのままでふるまい、考え、過ごせばいいのです。

疲れていると、前向きな考えも浮かんできません。

私自身、内向型であることを自認しています。

内向型として生きていると、何かと悩みも多いことも事実ですが、それらに対処する力もまた、内向型であることによって得られている、と感じることも少なくありません。

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