自分の弱点を知る大切さと、弱点を知る方法について
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
最近、忙しさのせいかやらかすことが増えていまして、こんな年齢にもなって子どももいるのに情けない、と凹むこと甚だしいです。
何についてやらかしているかというと、計画的に物事を進めるとか、前もって段取りをするとか、そういうことです。
社会人ならできて当たり前なのに、だけど自分は苦手で苦手で仕方がない。もうこれはどう頑張ってもどうにもなんねえな、と暗たんたる気持ちになりました。
ということを考えていたところ、
強みを伸ばす伸ばす、というけれど、そのためにはまず「自分が何ができないか」を特定する必要があるのではないか?
という考えに思い至ったので、メモ的にエントリーしておきます。
Strengths and Weaknesses / ppival
なぜ自分の弱点を特定する必要があるのか?
逆転の発想ではありますが、強みを伸ばすためには、それ以外の「どうやっても上手くならない」こと(=弱点)を特定し、さっさとあきらめる必要があるんではないかと思うのです。それには、理由が3つありまして
理由1:できることに集中する
苦手なこと、できないことは、どう頑張ってもできるようにはなりません。血の滲むような努力をして、せいぜい人並みといったところでしょう。ならば、いっそできないことはあきらめてしまって、できることを伸ばすことに集中することで、強みを効率的に伸ばすことができるのでは?と思いました。
理由2:徹底的にできないことで「キャラ」になる
完璧な人間などどこにもいないわけですが、社会人として働いていると、そのことがつい忘れられがちです。できないことを責められたり、ダメ人間扱いされることもしばしば。しかし「徹底的に、壊滅的にできない」と、むしろ「そういう人」ということでキャラ化されます(それを受け入れられれば、の話ですが)。
理由3:いびつな強みを作る
これは感覚的な話ですが、強みがもっとも強みになり得るのは、ある能力がぐーんと突出しているときでしょう。見方によっては、バランスを欠いた、いびつな能力分布に見えます。しかしそのいびつな強みこそがいちばん強い、と私は考えます。
その「いびつな」強みを作るためには、やはり思いきった選択と集中が必要で、そのために「できないことは徹底的にできない。できることはめちゃくちゃできる」というアプローチを取る必要があると思うのです(社会人としてどうなの?という声は無視)。
自分の弱点をどのように特定するか?
では、肝心の「自分の弱点=苦手なこと・できないこと」はどうやって特定したらよいでしょうか?思いきって切り捨てるわけですから、何でもかんでも苦手なことをあきらめる、というわけにはいきません。最終的には自分の実感で決めるしかないわけですが、ヒントを知る方法はいろいろあります。
方法1:本田式・能力バランステスト
こんな本を読みました。
「誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ」
中経出版
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この本では、人の持つ能力を「知的能力」「気質力」「身体能力」と大きく3つのカテゴリにわけています。
「知的能力」「運動能力」は、大人になると伸びにくい能力です。伸ばすよりもむしろ、自分の持っている感覚を生かせる環境を、どのように作るかが大事、ということです。逆に「気質力」は、社会生活を送る中で、意識をすれば後天的に伸ばすことのできる能力とされています。
200問のテストに答えていくとそれぞれについて自分の能力がレーダーチャートで表されます。
ちなみに私の結果はこちらです。いい感じにでこぼこですね。
方法2:ストレングスファインダーで34の順位を出す
ストレングスファインダーは、人の持っている才能を34の資質に分けて定義していますが、通常のテストでは上位5つを判定してくれます。ただ追加でお金を払うと、34位の順位すべてを判定してくれます。ちなみに私の結果はこちらです。
20位〜34位くらいは「自分が持っていない資質」になります。例えば「達成欲」が34位の私は、「ガンガン仕事を詰め込まれる」ことにはまったくモチベーションが上がりません。また「個別化」が33位なので、その人にぴったり合ったプレゼントを選ぶ、みたいなことが苦手です。
ストレングスファインダーでは「資質を貸し借りする」ということをよく言います。自分にない資質は、得意な人に手伝ってもらえばいいのです。それもまた弱点との付き合い方の一つではあります。(まず基本的なテストを受けてみたい方は、以下の本を新品で買って、アクセスコードをゲットしてください)
日本経済新聞出版社
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まとめ
「弱点をあきらめる」というと何だか後ろ向きの話のように感じる人もいると思いますが、私にとってはとても自然な考え方です。人生は短いし、弱点を訓練して何とかできるほど私は器用ではない、それどころか徹底的に不器用だからです。
前述した「誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ」ではこんな記述があります。
弱点だけに着目し、克服するのは大変な作業で、非効率的です。しかし、強みで弱点をカバーするといっても、結局のところは失敗を回避するだけのスキルを身につける程度しかできないのです。
(略)
自分の弱点となっている能力は何かを知ることです。そしてそれを補う方法を探り、自分の強みでカバーしたり、戦略を立てて行動するようにすればよいのです
自分にとって比較的自然にできること、得意なことを繰り返し使っていると、それは強みになりますが、もうひとつ踏み込んで、「できないこと」をいっそあきらめてしまう、その代わりに何か自分の強みでカバーする方法を考えよう、ということを推進していこうと思います。