プロボノ活動を通して考えた「パラレルキャリア」の道

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

気がつけば2月。なかなかブログが更新できず、くやしいのう状態です。すでに12分の1が終わってしまったのですが、今年は(今年から)きちんと目標をたてようと思いまして、いくつか考えていることがあります。

その一つが「パラレルキャリアを目指す」ということです。

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Career-Mind-map-Chalk / flazingo_photos

パラレルキャリアを考えたくてプロボノ活動に参加してみた

パラレルキャリアについて明確に意識したのが昨年(2014年)です。その理由はいろいろあります。自分の人生の運用をどうするかとか、それを考えたとき今の仕事を続けるのかどうか、とか。

そして思うところあって、昨年の10月から今年の1月まで「二枚目の名刺」というNPOが主催する「サポートプロジェクト」というものに参加していました。

「二枚目の名刺」のサポートプロジェクトとは、NPOを初めとした団体が抱える課題に対して、共感する社会人が、一枚目の名刺で培ったスキルなどを活かしてサポートする、というものです。一般的には「プロボノ」と呼ばれている分野になるかと思います。

10月から1月までの3ヶ月で、果たして自分がどれだけ貢献できたのか?を考えると忸怩たる思いが残りますが、一枚目の名刺(本業と呼ばれるもの)以外に、プロジェクトを持つ、参加する、ことのメリットは大きいと感じました。

何より、それぞれ異なった業界や職種の人が集まり、本業とは全く異なった仕事に対してコミットする体験は、非常にスリリングでした。

やっぱりパラレルキャリアを目指す自分の方向は間違ってないな〜としみじみと思いました。私が参加したサポートプロジェクトの最終報告会の様子はこちらから見られます。

なぜパラレルキャリアなのか

パラレルキャリアという言葉には、様々なイメージがあります。「副業を持つ」という文脈で書かれている記事もあります。確かに、現在の本業以外にもう一つの「仕事」を持とうとしたとき、考えやすいのが収入源を増やす=「副業」ということでしょう。

しかし私の参加した「二枚目の名刺」は、副業ではありません。自分のモチベーションをエンジンに、参加することの面白さを報酬として得るものです。

また、昨年はいくつかNPOのメンバーの方と知り合ったのですが、その方々の多くは専従ではなく、本業を持ちながら、同じだけの情熱を注いでNPO活動に参加していました。

このように「パラレルキャリア」とは、単に報酬を増やすことだけではないと思います。私の志向するパラレルキャリアのイメージは、「2つ以上の文脈に身を置く」というものです。

2つ以上の文脈に身を置くことの意味

一つの会社だけで働いていると、そこのルールや価値観にだんだんと染まっていってしまいます。

私もいまの会社に勤めて何だかんだと今年で7年目。移り変わりの早い業界ゆえ、マンネリに陥る危険性は低いのですが、それでも自分で意識して外に開いていかなければ、どんどんと思考が閉鎖していってしまう、と感じています。

自分の守っているルールや価値観が「単なるその組織だけのもの」でしかないのに、まるで世界の全てかのように感じてしまうようになるのです(気持ち悪い!)。

その点、2つ以上の文脈(組織、関わる人、環境、条件、ルールなど・・・)に身を置くと、自分が立っている場所がたえず相対化されます。自分が守ろうとしているそのルールは、あくまで、ある一つの組織という文脈に限定されたものだ、ということが実感できるようになるのです。

また、文脈相互で、得たものをそれぞれに持ち帰ることができるのもメリットです。

昨年「二枚目の名刺」に参加して、その人にとっての「当たり前」が、他の人には新鮮に感じられる、ということが多くて、勉強になりっぱなしでした。さまざまな組織やスキルを持ったメンバーが集まることで、新しい情報や結びつきが生まれるんですね。

具体的にどのようにパラレルキャリアを築いていくのか?

今年の目標として「パラレルキャリア」を掲げましたが、では具体的にどのように端緒をつけていくのか?が肝心だと思います。

しかしこれには正解はなく、仕事とは別の「マイプロジェクト」を作っていくやり方もあるでしょうし、NPOに参加してもいいでしょうし、大げさなところでは会社を立ち上げるとか、週末限定でカフェをやるとか。Webサービスを始めてもいいでしょうし、まずはプログをやってみる、というのもよいでしょう。いろいろなやり方があると思います。

本来はパラレルキャリアとはもう少し複雑なものなんだろうなあ〜と思うのですが、まだよくわからないので、こんなもんです。

まあ好きなようにやればいいんですが、「キャリア」というからには継続的なコミットが求められます。情熱を傾けられるかどうかが問われるので、自分の価値観に直結した活動を探ったほうがいいんだろうなあ、と思います。

私自身としては、新しい「マイプロジェクト」を計画しているので、それを粛々と始めていきたいと考えている所存です。

-世界の片隅から(よもやま話)