他人から承認されないのにサイトを10年更新できるモチベーションはどこから生まれるのか?

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

2014年3月でこのサイト「ヤトミックカフェ」は10週年を迎えることができました。2004年の3月にサイトを立ち上げてから10年。大した成功もないながら、ぼちぼちと個人サイトを続けてこれました。

10 Years! Geocaching - South Ft Myers, Florida
10 Years! Geocaching - South Ft Myers, Florida / mbarrison

今回のテーマは「大きな成功がないのに物事を続けるモチベーションはどう保つのか?」です。しょっぱい人生でもいいではないですか。

1.低いハードルをペタペタと越えてゆく

確か奥田民生氏が言っていた名言です。ライブのMCで直に聴いたのか、あるいは発言をどこで読んだのか忘れましたが

「好きなことを続けるコツは、目標は低く小さく、低いハードルをペタペタと越えてゆくことだ」

目標のハードルが高いと、達成感も大きい代わり、燃え尽きも早い・・・ような気がします。戦えば戦うほど強くなるサイヤ人みたいなモチベーションを、誰もが持っているわけではないのですから。

ヤトミックカフェでは、あえてハードルを下げることをしました。自分に甘えを許しました。例えば

  • 更新のボリュームを極端に低くする。(たった1行だけとか)
  • 更新の頻度が少なくても反省しない。ある日突然に復活する。(1年に数回しか更新しない年もありました)
  • コンテンツを突然やめても反省しない。

などなど。
低いハードルを越える度に小さな喜び・やりがいを得て、また明日一日分のの活力にしていけばいいではありませんか。

2.モチベーションはあくまで自家発電

「承認欲求」は是か非かという議論がありますが、私はどうでもいいです。

承認欲求がエンジンになり、悔しさをバネに努力したり、知らないのにまずは始めちゃって、人にアドバイスをもらい、改善して、気がついたら立派なサイトを作る、という努力の方向は、すごく正しいです。

しかし私はそんな這い上がりエリートではありません。私がサイトを更新する時のモチベーションは全て「自家発電」です。
私のサイトなんぞ他人から見ればしょーもないものでしょうが、別にそんなの知らないし。

「書きたい記事が書けた!」
「ポッドキャストの音声の編集大変だったけどできた!」
「ラジオ番組っぽいやつできた!」
「自分たちのイラストでTシャツができた!」
みたいな、瞬間が最高に楽しいし、それが癖になるのです。

考えれば、子供の頃の遊びのような楽しさかもしれません。子供の遊びなんて、他人が見てしょーもないものでしょ。どうせしょーもないんだから放っておいてね。こっちは楽しいんだから!

3.看板を変えずに、箱を次々と変える

ヤトミックカフェは、これまでに3度、大きく変化しています。

1回目

最初はメルマガを発行していましたが、ほぼ日に憧れてコンテンツサイトになりました。しょーもないコンテンツのアイディアがボコボコと浮かんでいた時でした。

Tシャツを作ったり
都電を貸しきってイベントをしたり
電車に乗りまくって写真で年賀状を作ったり

2回目

それまで更新していたyahooのジオシティーズから、独自ドメイン「yatomiccafe.com」を取ってサーバを引っ越しました。

3回目

HTML手動更新のコンテンツサイトから現在のブログ形式に変えました。

HTMLで複数のコンテンツを更新するのが面倒くさくなったのと、書きたいことをシンプルに、書きたいように書きたい、という欲求が大きくなったからです。

全てぶち壊して、0から再出発するのもさっぱりして面白いものです。
企業のサイトであれば大問題ですが、個人のサイト、しかも対してアクセスもないとなれば、どう変わろうが自由です。サイトの看板だけ引き継いでおけば、何をしてもいいです。

4.まだまだ続けられそうな予感

自分に甘く、楽しいことだけを都合よく続けてきた10年でした。割りとさっぱりと10年目を迎えられたのでびっくりデス。

とはいえ、サイトを続けてきた10年のあいだに、サイトを通じて友人ができたり、イベントを開催できたりと、サイトをやっていたからこそできたことがあります。

Amazonのアフィリエイトが全然払われなくても、アクセスがほとんどなくても、自分がその時オモシロイと思ったものを、自分が書きたいように、読みたいように、作りたいものを作りたいように、自分に甘く、セコセコと作る、その継続自体を面白がるのがコツなのかもしれません。

とはいえ、私の好きなラジオの世界では、10年の番組などはまだまだヒヨッコの部類です。先のことはわかりませんが、もう少し続けていけそうです。

-世界の片隅から(よもやま話)