1年は速く、記憶はあいまい。だからこそ「記録」が大切だとあらためて思った話。

2016/05/09

255-365 (Year 6) Books
255-365 (Year 6) Books / ? Georgie R

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

2016年も明けてはや20日が経ちました。あっという間です。多忙にかまけているうちに、もう12分の1が終わろうとしているのです。恐ろしいです。

しかしながら何もしていないわけではなく、毎年恒例の「シネマランキング」も収録を済ませましたし、いま作っているフリーペーパーも着々と制作を進めています(もちろん仕事もしています!)。

しかし、実感として1年が速いですね。

月並みな感慨ですが、しかし本当に、そうなんです。正確には1年が速い、のではなく、1年のあいだのいろいろを細かく覚えていられないのだと思いますが・・・。

今回は、記録の大切さにあらためて気がついた、というメモ的なエントリーです。

1年は速い!人生はあっという間に過ぎ去る!

昨年の年末ごろでしたか、1年が速く、あっという間に、あれよあれよという間に過ぎてしまうなあ・・・と、あらためて感慨にふける時間があり。

「あれ?俺はこのまま、何もせず、何もなさず、人生をぼんやりと過ごして終えることもできるんだな・・・」

ということに気が付きました。

なんだか恐ろしいことです。

何かを成し遂げることが人生の価値そのものではありませんが、

「何のために生まれて、何をして喜ぶ、わからないまま終わる、そんなのは嫌だ!」

と、やなせたかし先生も素晴らしい詞を書かれておられますように、やはり人生において私たちは何かを求めるし、少なくともその求めるものが何なのかを知る、ということは、幸福というものに関係しているような気がするんですよね。

ぼんやりと過ごすことは、それをしないまま死んでしまう、ということです。ちょっと取り返しがつかないですよね。

もちろん不慮の事故ということがあることは百も承知ではありますが、もうちょっと、なんというか、時間の有限性といいますか、そういうことに意識を向けて人生を送るのも大事かなと思うわけです。

1年は速いが、1年の間に変化はしている

しかし一方で、1年の終わりに振り返ってみれば、始めと終わりで、確かに変化をしているのです。

経験やスキル、新しい習慣が身についたり、新しい出会いがあり、別れがあるのです。だから、1年のあいだにはかなり大きな変化をしているはずなのです。

それはまるで、少しずつ絵が変わっていく「アハ体験」に似ています。変化は実は大きいのに、日々、少しずつ変わっていると気が付かないのです。

だから、詳細に変化を追っていけば、実は1年は一瞬で過ぎてしまうわけではなく、確かに1年分、365日×24時間のボリュームを持って存在し、私たちもその時間の間に、それなりのボリュームをもって生きていることに気がつくはずなのです。当たり前ですが。

また、日々、変化する一方で、自分の「軸」がぶれていないかどうかを確認することも大事です。

日々、目標を持って生きている人はもちろん、明確な目標を持っていなくても、「こういうふうに生きたい」「こんな人になりたい」というある程度の方向性は、多くの人は持っていると思います。そういった、自分の求める方向性(=「軸」)から大きく外れていないかどうか。

それをチェックするためには、やはり日々、「記録」をしていくしかないのではないかと。

一日一日を記録することは、やはり大事

こういう話をしますと、自己啓発を好む諸氏であれば真っ先に思いつくのが、「ステートメント」でしょう。

ステートメントは「7つの習慣」で述べられていた概念で、自分はどう生きたいか、ということを宣言した「自分憲法」みたいなものです。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
キングベアー出版 (2014-05-23)
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それを毎月・毎週・毎日のレベルまでブレークダウンして、ステートメントに則って、日々をどう生きていくつもりなのかを記録していくのです。

ただ、それは字面で書くとすごくかっこいいのですが、問題は「面倒くさい」ことです。かくいう私も、一時期、どっぷりとはまってがんばっていたことがありますが、意識が成層圏の高さに耐え切れず挫折しました。

ただ、記録はべつに「ステートメント」という形式でなくてもいいと思います。日記もいいと思います(ちなみに私は一時期、4行日記にチャレンジしたことがありましたが、面倒なのですぐやめました・・・)

今は、Evernoteにチクチクと、その日に片付けたタスクを自動で記録していっています(ToodledoとEvernoteをIFTTTで連携するという極めて単純な仕組みです)。昨年からはじめたので、これまでに約1年分のタスクが記録されたことになります。日々、片付けてきたタスクを見るだけでも、自分の変遷をたどることができます。

あとは、昨年(2015年)に転職したので、転職にあたって考えたことや覚え書きもEvernoteに記録していました。時間の経ったいま、振り返ってみてみると、自分が変化の渦中にいることがわかります。

いずれにしても、人間の記憶は本当にあいまいで、365日×24時間のボリュームを記録しておくには向きません。

2016年も20日を過ぎたいま、手書きでも、デジタルでもなんでもいいので、何かしら定期的に、日々何を考え、どのように生きるつもりなのか、書いて記録して溜めておくのをおすすめします。

単に意識が高いためにそうするわけではなく、自分の人生があっという間に過ぎていったわけではなく、たしかに自分は24時間×365日をそれなりのボリュームで過ごしていたんだ、ということを振り返るためであります。

2016年もよろしくお願い致します。

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