「内向型人間の生き方を考える」シリーズ連載を始めます

2015/04/16

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

実は今年、考えていることがあります。

それは、「内向型」をテーマにイベントをやりたいということです。

イベントをやるために、あらためて「内向型」という気質について考えてみよう！というわけで、これからしばらく、「内向型」や「内向型を強みにする」ということについて、シリーズ連載をしようと思っております。

Abstract (#41272) / mark sebastian

なぜ私は「内向型」にこだわるのか

更新頻度を誰も気にしていない、吹けば飛ぶよな毎度おなじみ流浪の当ブログですが、「内向型を強みにする」というのが、本ブログ、ひいては私の人生のテーマの一つです。

というのも、私は自他ともに認める「内向型」人間で、日々疲れやすい心身を抱えて生きているからです。

あらためて「内向型」とは何か？

「内向型人間のための人生戦略大全」という本の前半に「内向型とはなにか？」についてページ数を割いて紹介されています。その説明が、非常にバランスの取れたよい説明になっていると感じますので、このエントリーで引用していきたいと思います。

そもそも自分が「内向型」か「外向型」か、どちらの傾向の気質を持っているかを知るために、シンプルな一つの問いがあります。それは

「どこからエネルギーを得ているか?」です。

ストレスがたまって充電したいときにどうするか？　答えは２つあります。１つ目は「人と会って充電する」です。私の夫はこのタイプです。疲れた日は友達と外出したり、サッカーをしたり、興味のある集会に参加したりします。こういう人は「外向型」の人です。２つ目の答えは「家にこもり、人と話をするのを避け、ひとりで充電する」です。（略）私は典型的な「内向型人間」です。

（略）

「内向型人間」の「ひとりになりたい」という気持ちは「外向型人間」より切実です。「内向型人間」は生きるため、つまり人間関係や日常のさまざまなことから生まれるストレスを取り除いて生きるエネルギーを再び手にするために「ひとりになりたい」と思うのです。ひとりの時間がないとイライラし、疲れきってしまうからです。

「内向型人間のための人生戦略大全」

「内向型」か「外向型」かを分けるのは、ただ1点、エネルギーをどこから得るかの違いです。内向型は、どんなに楽しいパーティーの後でも「1人になりたい」と感じます。内向型は刺激に弱く、疲れやすいのです。

内向型の生きづらさの一つは、この「1人になりたい」という欲求がなかなか理解されないことに所以しているような気もします。

「内向型」をテーマにするのは難しい。

しかし「内向型」をテーマに、何かを書こうとすると、いきなりつまづきます。なぜかというと、「内向型」というだけでは、人をカテゴライズできないからです。

「内向型」と「外向型」という言葉をより正確に理解するにはこう考えなくてはなりません。両者は対置する２点なのではなく、１本の直線の両端にある２点なのだ、と。人間はみんな「内向的」な性格と「外向的」な性格の両方をもちあ
わせています。

「内向型人間のための人生戦略大全」

「内向型」という気質を持つことは、内気・人見知りであることとイコールではありません。

人間の性格は「内向型」「外向型」とパキッと2つに分けられるわけではありません。ピンと来ないかもしれませんが、人好きのする社交的な内向型もいます。全ての内向型人間がコミュニケーションに困難を抱えているかというと、そうではありません。

例えば、世界的に有名な内向型の代表が、オバマ大統領（2015年時点）やビル・ゲイツだったりします。彼らと私のあいだに共通点などあるでしょうか？ミジンコほどもないかもしれません。

事程左様に「内向型」というのは類型化しにくいのです。だから「内向型の人はこんな悩みがありますよね！あるある〜」という話題はそもそも成立しない。個別ケースになってしまう。ここが悩みでした。

誰に向けて書くか？

ただ、普段の気質が「内向型」に偏っているのに、「1人になりたい」という欲求と、実際の環境とのあいだに折り合いを付けられず、生きづらさを抱えている人もいるだろうと思います。

また、「内向型」と「外向型」で脳の作りが違う以上、「内向型」の人が持つ考え方や行動のパターンはあります。それをうまく強みにすることができれば、今よりも少し、生きやすくなる人がいるかもしれない。

そういう人に向けて、半分は自分に手紙を書くようなつもりで、「内向型を強みにする」ためのシリーズを書いてみようと思っています。

　人間の性格は、「内向型」だからいい、「外向型」だからいい、ということはありません。性格を「内向型」と「外向型」に区別するのは、心の要求を知るためです。私たちは自分が求めるものを知れば知るほど大事なものを見つけやすくなり、より「自分に合った」人生を送ることができるようになります。

「内向型人間のための人生戦略大全」