イベントレポート「ラジオリスナーのためのラジオ勉強会」

ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

去る2012年12月2日、ヤトミックカフェが主催して「ラジオリスナーのためのラジオ勉強会」を開催しました。
「ラジオ好きが思いきりおしゃべりする場がほしい!」という想いからの試みでしたが、結果は成功といってよいでしょう。今回はそのイベントをレポートします。

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場所はルノアールの会議室

場所は喫茶ルノアールの会議室です。1時間単位で借りられます。場所代に加えて参加人数分の飲み物を注文する決まりになっています。
設備としてはホワイトボードもありますし、少人数のちょっとした会議にはリーズナブルでもってこいでしょう。
今回は「ラジオ勉強会」初回ということで、10人以上は来ないだろうと思い、この場所をチョイスしました。

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「ラジオ勉強会」スタート!

今回の参加者は7名でした(うち、友人が4名でしたが・・・)
まずは自己紹介から始めました。自己紹介では、名前と年齢に加え、「AM派か、FM派か?」「好きな放送局はどこ?」など、ラジオ勉強会ならではの話題を語ってもらいました。
とりわけ、AM派はFM派を攻撃しがちなところがありますので、「ケンカはやめてね♪」と注意を申し上げました(笑い)。

ラジオCM制作する会社に務める松島さんはいきなりのFM派でした。会社はCMを作っていますが、NHK-FMがお好きとのこと。音楽だけを聴ける局が意外と少ないから、とのことでした。確かにそうですね。

伊藤さんはラジオサーバーでラジオを録音する本格派ラジオリスナーでした。久米宏さん、永六輔さんなどの番組がお好きとのこと。土曜日夕方は「AVANTI」を聴かれるなど、私と聴取コースが似ている・・・という印象でした。

弊ポッドキャスト「しゃべりBUUURN!」「佐藤健次のそういえば、あれ観たな」パーソナリティである佐藤さんは、主にポッドキャストでラジオを聴かれるそうです。「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」を聴き、映画を観まくるように。

ミニFM「おちあいFM」でお話されている朝倉さんは、愛川欽也さんのインターネットコンテンツ「パックインニュース」のお手伝いをされているとのこと!私が「おちあいFM」に出演した時の模様はこちら

弊ポッドキャスト「ラジオ人生放談」でパーソナリティをされている大久保さんは、野球中継を聴くなら文化放送。斉藤一美アナウンサーの言葉遣いにしびれるそうです。最近では阿曽山大噴火さんの裁判傍聴がきっかけで、裁判傍聴に足繁く通われています。

鈴木さんは、かつてはトラックで配送する仕事をしていたためラジオを聴いていましたが、内勤になってからラジオを聴く機会が減ったそうです。かつてはNACK5をよく聴いていたとのこと。最近ではランニングをしながらラジオを聴くのだそうです。

ラジオを聴くとき、どんな機器を使ってますか?

まず話題は「ラジオを聴くときどんな機器を使ってますか?」から始まりました。
私はいわゆる「ラジオ」(電波で聴取する従来のラジオ)を持っていますが、皆さんはどんな機器で聴いているのか、知りたかったのです。
聴いてみたところ、皆さん従来のラジオとradiko(インターネット経由でラジオが聴けるサービス)を使い分けているようでした。FMケータイでラジオを聴いていたり、ポッドキャスト専門だったりと、皆さんの聴取環境が聞けて楽しかったです。

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クリアな音声で聴けるようになったAMについて

そんな話題から「radikoで音声がクリアに聞けるようになったAMラジオについてどう思う?」という話にもなりました。
AMはFMに比べて雑音混じりの音が特長だったので、その時代を懐かしむ方がいらっしゃるかとおもいきや、みなAMのクリアな音声には賛意を表されておりました。
ただ、「昔の歌謡曲はやっぱり電波で雑音混じりの音で聞きたい」という意見も。
また、クリアな音声で聴ける環境が整ったからか、AMラジオには音楽番組が増えたかも?という話にも。

ラジオの純粋な"ながら聴き"」は可能なのか?

「ラジオの純粋な"ながら聴き"」は可能なのか?」という話題にもなりました。
ラジオのいいところは「何かをしながら聞くことができることだ」とよく言われるけれど、ラジオの内容に集中すると一方のことはおろそかになるし、純粋に「ながら聴き」なんてみんなできているのかなあ?という話に。それは聴いてないんじゃないの?と。

いっぽう、ラジオを聴く我々も、「ラジオを聴くだけの時間」は意外と持ってない。やっぱり目が満足しないと人間は落ち着かないのでは?という説が出ました。
私もラジオは「ながら聴き派」だと思っていましたので、「実は聴けていないのでは?」という説には「ハッ」といたしました。

他に出た話題

ラジオは人材発掘の場であるはずなのに、すでに評価のある人を引っ張ってきている現状はどうかとか、主に「ニッポン放送頑張れよー」であるとかを話しました。
あとはラジオ局が今はお金がない話。昔は音楽主体であったFMにしゃべりが進出してきたのはスポンサーが取れないからだ、というお話など・・・。これから私たちはラジオを無料で楽しめるのだろうか?という問題提起にもなりました。

最後にご紹介

朝倉さんがいまお手伝いされている「キンキンのパックインニュース」はインターネット番組として運営されています。キンキンがタブーなくニュースを斬りまくる番組に加え、ケロンパことうつみ宮土理さんのミュージカル(!)など、月1,000円の会費でコンテンツを楽しめるようになっています。

「ラジオリスナーのためのラジオ勉強会」は、今後も続けたいです。ラジオリスナーだけでなく、作る側の人をお呼びしてお話していただいたり、ハガキ職人を呼んだり、実際にしゃべっている人を呼んだり、特定番組のオフ会をしたり・・・夢はふくらむなあ。末は外山惠理アナや江藤愛アナを呼べたらゴールということで。

-ラジオの話