セカンドシーズンがスタートだ!

山のようなお金が欲しいわけじゃない。
でもお金との付き合い方は、考えたい。

お金に消極的な青年よ、大人になれ!


セカンドシーズン第6回:2010/01/04

金について考えるとき
僕がもっとも「買い物の自由」を
感じるのは千円という金額だ。

自分の収入から、普段の生活で
自由に使える金額を考えると
計算と感覚がぴったりと合うのである。

「千円」のラインの買い物であれば
その買い物について、あれこれと
意識をすることもない。

しかし、一万円以上の買い物には
「責任」がひそんでくる。

自分が買ったものが、果たして
金額に見合うものだったのか?
その買い物は、正しかったのか?

そして大体、その答えは
「僕は間違った買い物をした」
という結論と、後悔に至るのだ。

服や靴、ビンテージ・ジーンズ
クルマやバイク。
そういった「高い買い物」をする人は
自分の買い物に自信を持っているか
あるいは疑問を持たない。

言うまでもなく、
お金が通用する世界の中では
そういう態度がもっとも正しく、
僕のような人間は間違っている。

その買い物は正しいか?
などという疑問を抱いて
お金を使うことにブレーキをかけ、
あげくの果てに
「貧乏買いの銭失い」
になってしまうなんて!

収入の許す範囲でならば、
どんどんお金を使うべきだ。

使えば使うほど、
お金は世界を広げ、人間性を深め
経験を与えてくれる。
世界はお金を鍵にして、扉を開ける。

一万円以上のお金、使っても良い金額を
使うことにビビるなんて
僕はなんとへタレなのだろうか。

お金を使いすぎたからといって
いったい、何がどうなるのか。

・・・
しかしここで、異なる考え方が現れる。
「将来の向けての貯金の必要性」
である。

今何も考えずにお金を使ってよいのか?
このままでは僕は極貧で餓死するぞ!
という強迫観念的な、倹約を美徳とする
考え方が。

(つづく)