セカンドシーズン第5回:2009/12/20
手
元に、自由に使えるお金がない。
いちど出費すると、なかなか追加のお金が
手に入らない。
そんな
「手元にお金の無い不自由さ」
は、僕をパニックへと駆り立てる。
お金を使いたいように使う。
そのことで僕は「自由であること」を
確認している。
「自由であること」を奪われたときの
狼狽ぶりは
ちょっと自分でも想像しがたいほどだ。
かといって、節約しようとか
貯金しようとか、そんな合理的な行動は
する気にならない。
どうも自分には合理的な一貫性が
欠けているような気がする。
たとえば、今
「お金を使うことで自由を感じる」
と書いたそばから、
「一万円以上の買い物は、なるべくしたくない」
と思う自分もいる。
一万円以上するものを、僕はなるべくなら
買いたくないし、出費もしたくない。
一万円以上する買い物は「重い」。
それはたぶん、「責任」みたいなものと
密接にかかわっているような気がする。
(つづく)