セカンドシーズンがスタートだ!

山のようなお金が欲しいわけじゃない。
でもお金との付き合い方は、考えたい。

お金に消極的な青年よ、大人になれ!


セカンドシーズン第4回:2009/12/14

題がどんどん千円から離れているが
どんどん行こう。


先日のこと、僕はあるお金を立て替えた。
額としては五千円ばかり。
すぐに戻ってくるはずのお金だった。

そのとき僕の手元にあったのは、
約七千円。
そこから五千円が旅立っていったのだ。
残り、二千円。

すぐ戻ってくるはずだったお金は
まったく戻ってこなかった。

平日、会社に行っているだけで
まったく無駄遣いをしていないに関わらず
昼食や交通費で、残額がどんどん減っていく。

僕には、お金を引き下ろす手段がない。
(とある事情より)
カードも通帳も持っていない。

それはそれで自分で望んだことなので
文句はないのだが、こういう時に困る。

とうとう残り五百円を切った。

僕は毎朝、コンビニで小銭を使うのが
とても好きだ。
小銭サイズの自由がとても好きだ。

しかしその日は残り五百円。
自由に買い物ができない。

強烈な不自由を感じ、僕はその瞬間から
お金のことしか、考えられなくなって
しまった。

お金、お金、お金!
お金、お金、お金!

僕はイライラし、お金を早く返してくれ!
と気が気ではなくなってしまった。

自分の浅ましさにうんざりした。
まるで銭ゲバではないか。

たった五千円が、僕を狂気の淵へと
追いやってしまったのだ。

あのときに、僕は自分のお金との関係を
悟ったのだった。
(つづく)