覚悟を決めたことは?
よく使われる言い回しに
「覚悟を決めろ」
というのがある。
映画とかドラマとかで、ビビっている奴に
このセリフで渇を入れて、クライマックスに
なだれ込むのをよくやる。
しかし、覚悟を決める、ことって
実際はどういうことなんだろう。
覚悟を決めたとき、ヒトはいったい
どうなるのか。
迷いも何もかも吹き飛ぶのだろうか。
もし就職するとき、社会人になるとき
覚悟を決めて入ったら、絶対に辞めないのだろうか。
どんなにシゴかれても、徹夜が一週間つづいても、
ぜったいにぜったいに、逃げないのだろうか。
僕なら逃げちゃうだろうなー
と思う。
あるいはいつの間にか、そんな環境にも
慣れてしまうかもしれない。
いちど自分がした選択を引き受けて
ずっとずっと逃げないでいるというのは
ものすごく大変なことだ。
その選択が重いものであればあるほど、
「覚悟を決める」
というのも難しくなるんだろう。
結婚とか、子育てとか、親の介護とか
人生におけるイベントに関わるとき、
ヒトはどのように「覚悟を決め」て
そのなかにとびこんでゆくのだろうか?
僕にはまだよくわからない。
逃げようと思って逃げてしまうヒトだって
いると思うんだ。
ただ、逃げて楽になるものでもないんだろう。
「覚悟を決める」
という言葉には、何となく悲壮な感じが漂う。
でも実際のところはどうなんだろう。
大体において、ダラダラと、何となく
流れてきた道に乗っかっていくのが
本当のところじゃないか、という気もする。
人生のことは、よくわからない。