ツマラナイ男
僕は実を言うと、酒もタバコもやらないのだ。
酒は飲めないからで、
タバコは吸いたくないからだ。
ギャンブルもやらない。
パチンコや麻雀や競馬の類。
競馬はチョットだけ行ったことがある。
新宿ゴールデン街にも行ったことがない。
飲みすぎて記憶をなくしたことがない。
スポーツにも特に興味が薄い。
野球もサッカーも観ない。
したがって、ひいきのチームがない。
ここまで書いてきて、すごくみじめな気持ちになった。
俺はなんというツマラナイ男なんだろう。
・・・
こんな根深い、しかも根拠のあるコンプレックスを
解消できる方法があったら教えてほしい。
酒やタバコをやらない、と言うと、たいていの人は
「健康でいいねえ」
という。
冗談じゃない。何がいいものか。
健康の代わりに 『ツマラナイ』 というレッテルを
頂戴するのだ。これは恐ろしいぞ。
健康も大事だけれど・・・
ソレとコレは、話が別次元のことでしょう。
長生きしたい人が長生きするとは限らないし。
とにかく、酒やタバコを嗜むというのは、
つまるところ男の基礎教養なんだと思う。
『教養』 というのは、お勉強ができるのとはちがう。
生き方の問題だ。
男としての在り方の問題ですよ。
タバコを買うために、ポケットの小銭を探したことが
ないような男を、君は信用するのか。
僕は信用しない。自分だって信用しないぞ。
教養のない奴は、ダメなんだ。
救いようがない。トコトンダメだ。
僕はタバコの煙が嫌いだし、あの匂いがつくのも
閉口だけれど、
近頃の嫌煙ブームはどうかと思う。
ああいうのはツマラナイ。ツマラナイ。
えーと、何にせよ教養がないとダメだよね。
・・・ということを書きたかったのだけれど、
どうも書いていておかしな方向に行ったので
今回はコレでおしまい。