大したこたあない
もしかしたら、あなたには全然ぴんと来ない
話かもしれない。
そうしたら申し訳ないけれど、カフェ入り口に
戻ってくださいね。
突然ながら申し上げると、
僕は内気な少年ボーイである。
内気な青年である。
人に質問したり、声をかけたり、
そういうことをするのに、ちょっと勇気を必要とする。
そんな人種がいるなんて!あたいは全然平気!
と思われた方はおめでとう。
残念ながら僕はそうなのだ。
そういう内気な少年ボーイが、ともすると
どういう罠に陥るのか。
「俺はわかっている病」
だ。
発言を苦手とする人は、
考えを声に出す、というプロセスでつまづく。
だから、何かと軽んじられやすい。
それは、
アウトプットが弱い人は、その思考内容も弱いと
錯覚されがちだからだ。
つまり、日本語をたどたどしく話す外国人を
思い浮かべてほしい。
そういう人って、馬鹿にされがちではありませんか?
彼らが母国語で話したら、たどたどしくなんか
ないはずなのに。
発言を苦手とする人たちは、
アウトプットのところで馬鹿にされがちになるので、
ますますしゃべれなくなる。
それでどうなるか。
次第に、思ったことも言わなくなる。
その代わり、心の中で発言する。
心の中なら雄弁だ。
あいつはあんなことを言っているが、
そうじゃない。
俺のほうが、物事の本質をつかんでいる。
俺はわかっている。
・・・・
しかしながら、果たして本当に
心の中で雄弁にしゃべるほど、物事をわかっているのか。
そうでもないよね。
案外、大したことはないのだ。
だから、つまづいてもいいから
やっぱりアウトプットしていくのが大事だと
僕はさいきん自分を叱っている。
わかりにくい話だったなあ。