矢透泰文(ヤトミックカフェ主催者)はある日思ったのだ。
全力で書いて、きちんとコラムしてみたい。
全力で書いて、失笑を買ってしまうのもいい。

タイトルに特に意味はない。
意味がないことにも意味がない。
だから何だっていうんだ。

新人再び


12月も半ばから、部署が異動になった。
職種も変わることになった。

今までの『営業』から『SE(システムエンジニア)』
という職種になったのだ。

まったく畑違いである。

まずは勉強するように、とのお達しが下った。
OJT(実務をしながらの研修期間)に逆戻りだ。

正直に申し上げて、ひどく恥ずかしい。
同じ部署には、新人もいる。
彼らはもう、いっぱしの仕事をしている。
一方、二年目の僕は、お勉強の身だ。

そんなこと気にすることはない、と言えば、
確かに気にすることはないだろう。
大事なのは目の前の仕事であって、
体裁ではないからだ。

でも、くすぐったいような感覚が、ずっとつきまとう。

異動というのは、こういうことなんだな。
たった二年弱だけれど、今まで築いてきたものを
イキナリ奪い去られる感じだ。

特に営業という職種に未練はないけれど、
離れてみて、まったく1からのスタートをすると、
今までの自分を否定されているような気持ちになる。

つまり、もう一度“新人”になった、ということなんだろう。

新人は、きつい。
何にもわからないし、周りも敵ばかりに見える。
何より、自分が「使えない人間である」ということを
自覚にしなければいけない。
目の前の仕事は遅遅として進まない!

格好悪くて泣きたくなるくらいだ。

でも、“新人”を、きちんとやっておくことには、
きっと意義があると、僕は思うのだ。

うまく説明できるわけではないけれど、
そういう格好悪くて、精神的にもきつい時期を、
何となくやり過ごしてはダメだという気がする。

あなたはどう思うだろう。
“新人”時代をどのように過ごしているだろう?
僕は今、真っ只中だけれど。