島田先生と、上の世代の仕事観。
島田先生は、僕の高校時代の恩師です。
長きにわたり、教師として働いておられます。
働くとはどういうことなのか?
世代によって、仕事観は変わるのか?
お話を聴いてきました。
第3回:やっぱり大きな落差がある。
矢透 |
上の世代の人というのは、 たとえ自分に向いていない 仕事であっても、 頑張ることができた世代なんじゃないか? と思ったんですが・・・ |
島田 |
でも、仕事が合わないという奴は 早く見切りをつけて辞めちゃってるよね。 |
矢透 |
そうなんですか? なんていうか、今の人の考え方と 上の世代の人の考え方は、 何かが違うような気がするんですよ。 |
島田 |
一つ思ったのは、 我々の世代というのは 貧しいというのはどういうことか 実感としてわかっている世代 なんだよ。 自分の家も貧しかったし、周りも貧しかった。 社会全体が貧しかった。 貧しさの中で、 働かなければ食っていけないんだ ということが 実感としてわかっている世代と、 実感としてわかっていない世代 というのは やっぱり大きな落差がある。 |
矢透 |
今の人が様々な仕事観を持っているのは、 「働かなくてもいい」 という選択肢を持っているからかなあ と思うんです。 例えば僕は結婚しているので 簡単に仕事をやめるわけには いかないと思いますが、 独身だったら、正社員につかずに フリーターで生きていくことも できると思うんです。 |
島田 |
まあ、それは幻想かもしれないけど、 「働かなくても何とかなる」 と思える社会になっているということは それだけ豊かになっているって ことなんだよ。 |
次回
第4回:それは、親が変わったからなんだ。
につづきます!