千野幸秀さんと、独立について。
千野幸秀さんは、プロのカメラマンです。
年齢としては僕と同世代ですが、
選んだ道は、リスクの大きいものでした。
なぜ、独立を選んだのか?
そんなお話を聞いてきました。
第6回:「よし、この道を行くぞ」という分岐点
矢透 |
独立すると、自分の抱えている問題を 相談する相手がいない、 というのは孤独ではないですか? |
千野 |
うん、知り合ったカメラマン仲間で いろいろと話し合うことはありますけど、 孤独とか、そういうことは感じないですね、 なぜか。 |
矢透 |
何だか強い人のように感じますね。 |
千野 |
いや、弱いですよ。 弱いからこそ、自分を崖っぷちに 追いやらないと、やらないんですよ。 |
矢透 |
でも、本当に弱い人はぬるま湯にいますよ。 |
千野 |
分かってはいるんです。 自分の弱さは痛いほど。 今までは、 なにがなんでもやりたいって ことがなかったんです。 ちょっと嫌なことがあると、 「もういいや」 ってやめてたんです。 でもどういうわけか 写真に関しては、 やりたいと思えたんです。 会社をやめたとき、 「このままじゃ俺は変われないな」 って思ったんですね。 辞めたからには、 変わらなくちゃいけないな、と。 写真をやるために辞めたので、 途中で投げ出したりとか、 今までと同じ轍を 踏んではいけないな、と。 |
矢透 |
写真をやめてしまうと、 自分にはあとがないというか・・・ 自分はこれで行くぞ、 という決断をさせてくれた出来事が あったっていうのは、 大きなことだと思いますね。 今の転職ブームって言うのは 「俺にはいろんな可能性がある」 っていう考えの元にあると 思うんですけど、 でもどこかの段階で 「よし、この道を行くぞ」 というのがないと、 どこにもいけないじゃないですか。 でもそういう決断をさせる出来事が すべての人たちに訪れるわけではない。 だから逆に ラッキーではないかとも思いました。 |
千野 |
大きな分岐点ではありましたね。 |
矢透 |
「自分はこれだから」 って言えるものを仕事にしよう っていう生き方をする人って、 そんなに多くないですよね。 |
千野 |
でも、確実に 回りを不幸にしてますね(笑) |
矢透 |
人の迷惑を考えている場合でもないですよね。 今はとにかく・・・。 |
千野 |
うん、だから誰に迷惑をかけようが、 俺はもう、やるし・・・ ダメなつもりでやってはいないですからね。 |
矢透 |
今日はどうも、 長いあいだありがとうございました。 |
千野 |
いえいえこちらこそ、 ありがとうございます。 |
今回で、千野さんのお話は終わりです。
ただいま、インタビューを編集中!
また近々、お会いしましょう!