漫画「HUNTER×HUNTER」の念能力と、ストレングスファインダーの類似性を考える

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

ツイッターでシェアされていた面白いブログ記事がありました。

皆さんは「HUNTER×HUNTER」を読んでいますか?私が今さら言うまでもありませんが、ぜひ読んでみてください。

で、「HUNTER×HUNTER」の世界においては「念能力」というものが重要なファクターになっています。絶妙な設定がまた面白いので、上の記事を読んで120回くらい「そうそう!」と頷いたのですが、

「あれ!?現実には、「HUNTER×HUNTER」の世界のような「念能力」はないけれど、「ストレングスファインダー」を受けることで、主人公と限りなく同じ体験ができるのではないか!?

と思ってしまいましたのです。

そこで今回は、便乗記事ですが「ストレングスファインダーを受ければ、君も気分はハンターだ!」ということを、追求してみたいと思います。

類似1:あくまで自分が持っている能力で勝負せよ!という点

まず前述記事のこんな記述に私はグッと来ました。

この世界で念能力は、6つの系統に分けられています。

(略)

「もしも、これから覚えようとしている能力があっても、自分のオーラの性質と合わなければ苦労することになるでしょう」と、お師匠さまは言っています。

例えば、操作系の人が、一生をかけて操作系にフォーカスして修行を続ければ、それなりに際立った能力者にはなれます。

しかし、操作系をダサく感じ、強化系の能力者に憧れたとします。「強く願えば叶う」と信じ、人生をかけて強化系の修行を続けても、そこそこの戦士にしかなれないでしょう。

(略)

人は必ず、何かの特殊能力の系統に属しています。

それを理解し、うまく自分がすべきことにフォーカスして修行&実戦してきた人たちが、一流になったのです。

(今回引用はすべて前述記事)

引用した箇所と、ストレングスファインダーの基本思想は全く同じです。つまり「自分にない資質を求めるな。自分の強みにフォーカスせよ」ということです。

ストレングスファインダーは、人の資質を34個に分類し、そのトップ5を診断してくれるツールです。

そのトップ5はあなた自身の「強みの種」。自分の資質を理解し、意識して良く使うことで「強み」に育てていくことができます。

逆に、自分にない資質(私で言うと「戦略性」など)に憧れたとしても、あなたがその資質を持っていなければ、どうにもなりません。戦略的な思考を身につけようと努力したとしても、期待したほどの成果は得られないでしょう。

「自分が持っている資質を受け入れ、磨く」ことが大事だと、ストレングスファインダーは教えてくれます。

類似2:自分の能力が活かせるフィールドを探せ!という点

さらに系統だけでなく、念能力の理解も重要です。

作中のキャラ達はみんな、2〜3個の能力を持っています。それを、いかに技として極めるかで、勝敗が決まります。

(略)

他人の能力をうらやましく思うよりも、自分の使えるんだか分からない能力を、どういうフィールドに持っていったら、最大限活かせるのか?

その発想が大切なのです。

これも、ストレングスファインダーを開発したギャラップ社が提唱する「適材適所」と響き合います。つまり、人はそれぞれ強みを活かせる「場」を探すべきだ、という考え方です。

ストレングスファインダーで診断される資質とは、単純に言うと「思考・行動の強力なパターン」です。「ついそういう行動をしてしまう」脳の作りをしている、ということです。

ですから、あなたの「強力な思考・行動パターン」がどのような「場」であれば活かされるか?を考えることが大事になってきます。

例えば「考えるよりもまず動く」ことで評価されてしまう環境では、私が持っている「慎重さ」という資質はうまく活かされません。

「慎重さ」とは、「リスクを見つけ、その脅威をなくしたい」という思考・行動パターンを持つ資質です。
「慎重さ」を活かすためには、例えば「考えるよりもまず体が動いてしまう行動力の高い人を、後方からリスクを見つけて潰してあげることでサポートする」というポジションを見つけることが考えられます。

「どのポジションを取ったら今の仕事で自分の資質が活かせる?」

「そもそも今の仕事って自分の資質に合ってる?」

などなど、資質と外的な環境のマッチングを考えつづけることで、自分が勝てる場所を見つけることができます。

類似3:能力に優劣など存在しない!どう使うかだ!という点

「色には汚い色なんてない。配色やバランスが悪いだけだ」という名言があります。

同じように系統に、いい悪いなんてないのです。

前述したように、ストレングスファインダーは、人の資質を34個にわけています。

これはギャラップ社が「成果を出している人はどんな才能を発揮しているのか?」ということを、約200万人(!)にインタビューして得られた結果が元になっています。

その膨大な結果から、似た傾向のものを集約し、クラスタ化して抽出したのが、34の資質なのです(しかも年々、改良されているそうです)。

ですから、34個の資質に優劣は存在しません。

しかし、正直なことを申しますと、私もストレングスファインダーを受けた当初は、

「もっとカッコイイ資質が欲しかったヨォ!」

と思ったものです・・・(ちなみに私の資質は上から「原点思考」「内省」「適応性」「共感性」「慎重さ」)
。が、ないものは仕方がなく、むしろ自分の資質をどう活かすか?にフォーカスするほうが100万倍くらい生産的だと気がついてから、今は自分の資質を受け入れて、「どうやったら自分の資質を強みに昇華できるだろう?」と日々考えるようになりました。

(この「日々考える」という行動自体が私の資質の一つ「内省」の特長なのですが・・・)

まとめ:君もハンターになれる!そう、ストレングスファインダーならね。

現実には「念能力」は存在しないのですが、ストレングスファインダーを受けることで、漫画の主人公がお師匠に導かれたのと同じ思考をたどることができるのが、お分かりいただけたでしょうか。

ストレングスファインダーを受けることで、自分の強みをどうやったら伸ばせるか?という修行ゲームに参加することができます。

このゲームには終わりがなく、やればやるほど、自分の人生が楽しくなっていくでしょう。

日常は、仕事やプライベートにかかわらず、漫画の中の壮絶なバトルに勝るとも劣らない戦いの連続です。敵は自分であり、仕事であり、いかんともしがたい何かであります。

それに勝利するために、納得のいく人生を送るために、「自分の資質をどう活かそうか?」という視点を取り入れると、漫画の主人公になったみたいで単純に楽しいよ!ということを、私は言いたいのであります。

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