「自分の頭で考える」だけでは、勝つことはできない

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

今回はスケッチ的なエントリーです。

年の瀬ですが、これからの時代はますます混沌としてきそうです。保証された未来は存在しない、という当たり前の事実を突きつけられることでしょう。

こんな時代にあって「自分の頭で考える」ということの重要性がますます高まっています。しかし、「自分の頭で考える」ことだけを目指していてよいのでしょうか。




Thinking / Miroslav Vajdić

「自分の頭で考える」ことは重要だが目標ではない

私が今、身をおいているWeb業界では、日々、技術によって定義や価値観が、ダイナミックに書き換わっています。確かなものは何もないし、新しい潮流をキャッチアップしないといけません。

そんな時代にあって「自分の頭で考える」ということはかなり重要です。どっちに行けばいいのか、常に常に常に、考えて行動しないといけないです。。

ちきりんさんが書いている本「自分のアタマで考えよう
」を読めば明白ですが、「自分の頭で考える」というのは、そうしようという姿勢であり、ある程度の技術です。つまり、努力すれば身につくものであります。

しかし逆に言うと、「誰でも身につく」ということは、差別化要因にはならない、ということでもあります。。

勝つための戦略として「自分の頭で考える人になろう」という目標は当たり前ですが間違いです。誰でも身につけられる以上、それは目標ではなく、ただの前提であるからです。

差別化要因をもたらすもの

では、本当に差別化要因になり得るのは何か?というと、それはパーソナリティではないでしょうか。

パーソナリティとは、私の感覚に引きつけた使い方ですが、いわば、その人の「強み(才能)+人格+欲求」のことです。
その人でしかありえない組み合わせで、薄い言い方だと「個性」ともいいます。

「自分の頭で考える」とは、「自分なりの結論を出す」ということです。つまり、最終的にアウトプットを生み出し、アウトプットが価値となるのです。。

個性は、価値あるアウトプット=「その人でしか出し得ないアウトプット」を生み出すことに貢献します。

もちろんアウトプットの質や、勝とうとしている場に対して、そのアウトプットが有効かどうか?は吟味しなくてはいけませんが、アウトプットの質は、訓練次第で高められます。

質よりもまず、違いがないと、勝つことはできないのです。

これはかなり大事なことで、陳腐な結論でもあるのですが、私の興味のある「ストレングス・ファインダー」にも関連すると思ったので、書いてみました。

もう少し考えを深めてみたいと思っています。

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