メンタル改善に本当に貢献した本やツールいろいろ(2019年編)
2020/05/26
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
2019年もぶっ飛ばしていくぜ!などと書いておきながら、2019年はほとんどブログを書きませんでした。というか、書いたのは年明けの1記事だけでしたね!
2020年でヤトミックカフェは、開設からまる16年、17年目を迎えるわけですが、モットーはあいかわらず「低いハードルをペタペタ超えていくぞ!」ということで、1年に1回の更新であってもOK!な、激あま更新を自分に許しております。
というわけで、今回は、2019年に取り組んだメンタル改善のいろいろをシェアしていこうと思います!
2019年にブログが更新できなかった理由
そのまえに、2019年にヤトミックカフェを更新しなかった理由なのですが、実は、2019年に「デザインシンキング」をテーマにしたnoteを始めていました。
note更新に全力を傾け、実用100%の記事をDropし続けた結果、一定の評価を頂戴したものの、ヤトミックカフェに回すネタが無くなってしまいましたのです。
また、2019年は友人と一緒に短編小説集をkindleで出したり、バンド「ツタン」では音楽配信を始めるなど、表現領域でも充実した一年となりました。
そしてまた、2019年は、メンタルヘルスのメンテナンスに明け暮れた一年でもありました。
2019年はメンタルを落ち着かせるために様々な試行錯誤を行ったのですが、その結果の良し悪しがなかなか見極められなかったために、ヤトミックカフェにその途中経過を書けなかった、ということもあります。
2019年はメンタルヘルスの転機となった
今まで、感情にさんざん振り回される人生でした。恥ずかしい話。不安や憂うつが、まったく不定期に頭をもたげてくる。世の中が灰色に見え、自分がつまらない人間に思えてきて、何も行動が起こせなくなる。そして頭も真っ白になってしまう。
この頭のクセをどうにかしたいなー、と思いながら、その一方で、「自分はそういう人間だから仕方がない」と思ってもいました。自意識・感情と行動を切り離そうとか、いろいろ試みてはいたものの、やったことが続かない、という人生でした。
しかし・・・2019年は、ついにやってしまったのです。
自分のメンタル不調や不安定のせいで、仕事にも目に見えて支障をきたしてしまったのです。マネジメントも交代することとなり、いろいろな人に「明確に!」迷惑をかけてしまいました・・・。
そんな事態になってはじめて「このままではいけない」と悟った1年でした。
2019年はよい意味で「あきらめ」がついた
当初の目標は、自分を苦しめる「不安」をいかになくすか、ということでした。
「不安を感じなくするにはどうするか」ということについて、専門家に相談したりしたのですが、その中でわかったことは「不安そのものをなくすための努力は無駄」ということでした。
ことあるごとに不安が湧き上がってしまうような、そんな人間になりたくなかったけれど、もう仕方がない、ということで、よい意味であきらめがつきました。
不安が湧き上がるのは仕方がない。問題は、湧き上がった不安に対して、どう「対処をするか」だ、と課題を再設定することにしました。
不安にどう対処するか
課題を再設定したタイミングで、cakeのこの連載を読んで、「不安に対処すること」の重要性を知ったことが大きかったです。
前述の連載の中で書かれていたのが、認知行動療法です。
詳しくは読んでいただくとして、簡単に言うと、自分の頭に去来する「自動思考」を記録し、思考を客観視することで、自分の「思考の偏り」に気づくというものです。
認知行動療法自体は知っておりましたが、この手法のいちばんの難点が「面倒くさい」ということ。不安が湧き上がった瞬間に、思考をメモしないといけないので、ちょっと自分の心がけが必要になります。
その面倒くささのせいで、今までやめてしまっていたのですが、今回ばかりはやめるわけにはいかん!ということで、理論武装+やり方武装をがっちりして臨みました。
認知行動療法に役立ったツールと本
つかったツールはFastEverというアプリ。立ち上がりが速く、書いたメモはすぐにEvernoteに送信・記録してくれる、シンプルなメモアプリです。有料ですが非常に重宝しています。
ただ、もし皆さんが実践される場合は、使いやすいツールを各自選んでいただければと思います。
また、理論武装のために(というか、簡単に諦めないよう自分を説得するために)として読んだのが「いやな気分よ、さようなら」という本です。これは認知行動療法の基礎となる名著ですが、こいつを読んだことで、今の自分の行動が必ず結果を出す!と心の支えになりました。
思考の歪みを生んでいる、「スキーマ」(自分の世界の見方を決めている考え方)と「自動思考」(スキーマから生じる思考)を明らかにし、そこにアプローチしていく、という構造は、わかりやすいし、シンプルです。みなさんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
でも、概要はわかっても「じゃあ自分はどうなのか」「どうすればいいのか」「本当にうまくいくのか」は、実際にやってみないとなかなかわからないものです。習慣をつくり、少しずつ試行錯誤してみることの重要性と、偉大さにあらためて思いを致した2019年でした。
自己肯定感の改善にも取り組んだ
もう一つ、(はからずも)取り組むことになったのが、「自己肯定感」の改善。
というのが湧き上がってくる「自動思考」が、ことごとく自分を否定するものだったためです。
この「自分を徹底的に否定し、糾弾する思考」は、よく考えると人間関係に、特に家族関係に対して悪影響を及ぼしていることに気がつきました。
自分でも気が付かないうちに湧き上がる「否定的な思考」は、例えるなら、常に罵倒を浴びせてくる他人と同居しているようなものです。そんなの嫌だなー、なんとかしたいなーと思っていたところ、この本と出会いました。
かわいくポップな絵と、自己啓発成分がやや強めな内容なので、ちょっと恥ずかしいのですが(照)、この本にある「とにかくどんな自分にもOKを出す」「自分の気持ちを理解する」というやり方は、意外に良かったです。
普段だったら自分を責めてしまう場面や、自己嫌悪に陥ってしまう場面で、自分に「OK!」を即座に出す。
肯定的な声をかけまくる、という習慣は、最初は「そんなのうまくいくわけない」とバカにしてしまって、抵抗があったのですが、うんと我慢して、だましだましやりつづけると、意外や意外、けっこう気持ちよくなってきました(笑)!
失敗したときや落ち込んだときに「OK!大丈夫!」と言ってくれる人が、自分のそばに常にいてくれると考えると、けっこういいでしょう。
自動思考も少しずつ、否定的な声が減ってきた気がします。
2020年もよろしくお願いします
しかし、2019年は、人に迷惑をかけまくる嵐のような1年となりました。
関係各所には土下座をして回らなくてはいけないと思いつつ・・・それもまた人生なのかもしれない・・・などと諦めと努力のハイブリッドで引き続き人生をドライブしていく所存であります。