フリーライティングで「文章を書く」ことが武器になる!|内向型人間の生き方を考える(4)

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

内向型人間の生き方を考えるシリーズ。4回目を迎えました。
今回は内向型にとって、ぜひ身につけたいスキル「書く」をどうトレーニングするか、について考えてみます。

何かを伝えようとする手段にはいろいろありますが、内向型の人にとって「喋る」のはあまり得意科目ではありません。外向型の人のように、アドリブや巧みな比喩、調子の上げ下げで、聴く人を魅了する・・・といったことは、あまり期待できません。

その代わり、内向型の人が得意な伝達手段が「書く」ということです。

Writing? Yeah.
Writing? Yeah. / crdotx

なぜ内向型にとって「喋る」より「書く」なのか

あまり一般化はできませんが、傾向としては、喋るよりも書くほうが得意な内向型が多そうです。

なぜかというと、喋ることというのは、反射神経的に脳をフルスピードで動かしているのに対して、書くことはゆっくりと考えながらできるからです。

内向型は「考える」ということを大事にするので、ゆっくりと考えを整理して、自分の言いたいことを順序立てて、それから何を伝えるのかを考えるのです。喋るスピードでは、とても考えを整理する時間は取れないでしょう。

なので、ビジネスシーンにおいても、内向型は会議で発言するよりも、「メール」とか「報告書」とかで伝えるほうが得意です。

バリバリの内向型の私がブログをやっているのも、おそらくそれがいちばん自分にあっているからだと思われます。

「書く」ための力をトレーニングする方法

とはいえ、それは内向型の人がみんな「書くのが好き」とか「文章スキルがある」といったことはありません。あくまで喋ることと比較した場合に、書くほうが向いている、ということです。

しかし、確かに「書く」スキルを上げておけば、自分が伝えたいことを正確に伝える機会が増えることになります。悪い話ではないでしょう。

今回は、「書く」ことのトレーニングとして「フリーライティング」という方法を紹介します。

フリーライティングとは、「とにかく頭に浮かんだことを止まらずに書く」というものです。美文を書くためのトレーニングではなく、どちらかと言うと、どうやって文章を書くまでの重い腰を上げられるかのトレーニングです。

ステップ1:まず書く

言葉が思い浮かばなくても、構成がメチャクチャでも、なんでもいいから頭に思い浮かんだことを書く。腹減ったとか 何にも思いつかないとか、そういうことを何でもいいからとにかく書く。止まらないことが重要で、書く内容を吟味する段階ではありません。

このことは、拝読しているブログ「読書猿Classic: between / beyond readers」でも、同じようなことが書いてありました。

自分が決めた時間が過ぎるまで、何でもいいから、とにかく書き続ける。

手を止めてはならない。読み返してはならない。消すなんてもってのほか。

言うまでもないが、書き誤りや句読点や文法、改行や段落なんて気にしない。漢字が出てこないならひらがなでもカタカナでいい。レイアウトなんか犬に食わせてしまえ。

しつこく言うが、文章を評価するあらゆる基準を無視すること。
パクリ、月並み(クリシュ)でどこが悪い。
筋道立てる必要だってない。さっき書いたことと、今加工としていることが、いやそれどころか主語と述語がチグハグだって、単語の繰り返しだって構わない。

2014.11.17 書くことは何故苦しいのか? スランプを破壊するいくつかの方法

自分の言いたいことを過不足なく最初から書こうと思うと、何も書けなくなってしまいます。まずはとにかく書くことが重要です。

で、そうすると、ときどき思いもかけないことが思い浮かんだり、あれも書こう!とかそういうことが思い浮かんだりします。とはいえそれも期待せず、とにかくクソみたいな文の連なりを生み出し続けます。

ステップ2:推敲する

で、制限時間が過ぎたら、次に、徹底的に推敲します。

推敲段階では、徹底的に削りましょう。最初に書いたものをバッサリと削り、言葉を言い換えて、繰り返しを省略し、構成を入れ替えて、より自分が伝えたい内容に近づけましょう。もし「なんか足りないな〜」と思ったら、必要であればまたフリーライティングに戻りましょう。

考えるのが好きな内向型にとって、推敲は楽しい作業であるに違いありません。

大事なことは、「書く」ことにビビらないこと。とにかく書き出すこと。フリーライティングは、書き出す、という最初の部分のハードルを限りなく低くしてくれます。

ビジネスにもフリーライティングは使える

私はビジネスメールを書くときには、細かいニュアンスで誤解が生じないように書かなければいけないと思って、書くのに時間がかかる方でした。

というのも、電話が苦手なので、極力、補足のための電話をしたくないからです。もちろん必要なときには電話をしますが、メールだけで済むと思える場合には、メールで言いたいことが伝わるよう、文章には凝るほうでした。

フリーライティングの方法を取り入れるようになってから、書く時間が短くなったのと、書く前に憂鬱になることが減りました。最初からを完成を目指さず、まず書き、書き直しながら考えればよいと気づいて、楽になりました。

じつは今回のエントリーもフリーライティングで書きました

実は今回のエントリーも、まずテキストエディタを立ち上げて、フリーライティングで書いてみました。参考までに、書き直す前のクソ文章を残しておきます。

内向型の人は、どちらかと言うと「喋る」のは苦手ですが
ひとによって違うかもしれない
ひとくくりにできない。
ああああ

「喋る」より「書く」とか
ほかの手段で伝える人が多い。
伝えるほうが得意な人が多い。

「喋る」よりも、考えをゆっくりと整理して話せるし
話せるじゃない書けるし、整理できるし
自分の言いたいことを順序立てて、伝えることができるからだ。

今回は、内向型の人にとって有効な「書く」を
どうやってトレーニングしたらいいか?を考えます。
余計なお世話だ。バカめ

トレーニングというよりも、どうやって文章を書くまでの
重い腰を上げられるかのトレーニングですが

フリーライティングという方法

いくら書くのが得意だからといって
メールを書くのに正確を期さなければいけないからといって
何時間もかかっていたら仕方がない。

(以下、この調子でつづく・・・)

まとめ

喋るのが苦手な内向型の皆さんは、「書く」力を高めることをおすすめします。言いたいことを文章で伝えられる力があると、ビジネスだけでなく、いろんなところで応用できると思います。

書く力は、日記を書くとか、そういったことでも鍛えられますが、その際は、ぜひフリーライティングを試してみてください!単純に楽しいので。

-内向型を強みにする話