ストレングスファインダーがチームビルディングに使える理由
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
社内でもストレングスファインダーを受ける人が増え、いよいよ次の段階として、社内ワークショップを提案しようと思っています。
かねてから、ストレングスファインダーはチームビルディングに活用できると思っていましたので(というか、もともとそれを目的としたツールですから)、社内ワークショップは強い組織づくりに有効だなあ・・・と考えているのです。
ワークショップを行うにあたってはストレングスコーチにお願いしますので、お金がかかります。ということで、会社に対して、メリットと期待される効果をプレゼンしなくてはいけません。
さて、どうやってお願いしようかな・・・?ということで、頭を整理するためにエントリーを書きました。
Workshop / boellstiftung
理由1:各人の強みを表す「共通言語」として使える
一人ひとりが、自分の強みを活かせていると感じているとき、その組織は活性化します。人事において適材適所が大事だ、ということについては異論はないでしょう。
問題はその「強み」が外からは見えず、本人にもうまく言葉にできないことでしょう。
ストレングスファインダーが優れていることの一つは、「強みを表す共通言語」であることです。
ストレングスファインダーでは、人の持つ強みを34個の資質に分類しています。それぞれの資質についてきちんとした解説があります。34個の資質それぞれに名前があり、本質がかぶることはありません。
例えば私の持っている資質「原点思考」は、「物事を考えるときに、それがもともと何だったのか?と過去にさかのぼって考える」という資質です。
資質の使い方や、資質の組み合わせによるダイナミズムは一人ひとり違いますが、「原点志向」という資質の本質は同じです。
ストレングスファインダーの用語を使うことで、メンバーが持つ強みのイメージを共有できます。共通言語があることで、強みを活かすためのコミュニケーションの土台ができるのです。
理由2:お互いの「頭の使い方」を知ることで職場の風通しが良くなる
社内ワークショップでは、各自の資質(=強み)を共有します。そして、お互いの価値観や、仕事に対する考え方や、仕事の進め方など、いわば「頭の使い方」を発表し合い、理解し合います。
そこで得られるのが、「この人はこんな考え方をしているんだ!」というメンバーに対する思わぬ発見です。
自分には理解できない考え方をしている人もいるでしょう。でも、「理解できないことを理解した上で認め合う」ということができれば、コミュニケーションはしやすくなります。そんな風通しのよい職場って良いですよね。
理由3:メンバーや部下の強みを活かす作戦が立てられる
管理職の人にとっては、部下がどんな強みを持ち、どんなことにモチベーションを感じるのか?を知ることは大きなメリットがあります。
自分と他人は違う人間ですが、忙しく仕事をしているとそのことを忘れてしまいます。そして自分のやり方や考え方を押し付けてしまいがちになります。
自分と部下が違う人間である以上、得意なことも苦手なことも異なります。自分のコピーを作ろうとするようなやり方はあまり意味がないです。その人が苦手なことは、どんなに頑張らせても上達しません。効率が悪い。
それよりは、お互いが自分の強みを発揮しながら、欠けている部分を補い合うほうが、結果的に強い組織を作ることにつながるのではないでしょうか。
ストレングスファインダーの結果を共有していれば、しっかりと部下の強みを言葉で理解できるため、「あいつにはこういう仕事をやらせてみよう」とか「こんなふうに説明してみよう」と作戦が立てられます。
まとめ
仕事ができる人というのは、意識的であれ無意識的にであれ、自分の強みを活かしているように感じます。しかし、自分以外の、チームメンバーや部下の強みとなるとどうでしょう。しっかり理解をし、想いを巡らせている人は少ないのではないでしょうか。
もともとストレングスファインダーは、組織の中で、個人がモチベーション高く働くにはどうするべきか?という問題意識から生まれているツールです。モチベーションを高く保つには、各自が自分の強みを活かせる場で働くことが重要で、適材適所にメンバーを配置すれば、結果として組織のパフォーマンスは最大化するといいます。
というわけで、メンバー間でストレングスファインダーの結果を共有することは、強い組織を作る第一歩になり得るのです。
・・・と説明をまとめてみましたが、費用対効果を述べよ、などと言われるとキビシーものがあるかもだなあ。また結果が出ましたら報告しようと思います。