『打たれ弱い対談』?
なんてつかみどころのないタイトルなんでしょう。

要するに、“打たれ弱い” と自称する二人が集まって、
今の現状や悩みを、しゃべってみたと。

お相手は"徒然兄さん"でおなじみのスズキさんです。

第3回 だからそういうのが嫌なんだ


矢透   僕は、コンテンツ形式が好きなんだよね。
     だから、ブログじゃなくてサイト形式にしてる。

スズキ  俺もブログのツールは使ってるけど、
     サイトのようにしたい。
     コメントはいらなくて、リンクして欲しい。

     たとえば、俺が自分のサイトの中で何か動物の話を
     書いたとするでしょう?
     そうしたら、俺にリンクする人は、自分のホームページで
     「こんなことが書かれていたが自分はこう思う」
     って自分の意見を書く、っていうのが、
     本来のリンクのあり方なんだよ。

     Webの考え方っていうのは、「リンクでつながってる」
     っていうのが基本だし。

     グーグルの検索の仕方っていうのが、
     どれだけサイトの重要度があるのか、で順位が上がっていく
     っていう方式なんだよね。
     つまり、俺のサイトへのリンクの数が増えれば増えるほど、
     重要度が増すってこと。

矢透   トラックバックっていうのは?

スズキ  トラックバックはね、使われ方が気に食わない。
     「関連することを書きました」って
     トラックバックしてくる人がいるけど、
     それは違うと思う。

     スパムとかもあるよね。
     第一、勝手にリンクを埋め込まれるのが気に食わない。

     本来は、トラックバックっていうのは、書かれていることに対して
     「物申す」ものでしょう。
     意見も言わないで、トラックバックするのはおかしいよ。
     「お返しトラックバック」とかさ、何なんだっつーの。

矢透   本来の目的より機能が優先されてるのかな。
     それもまた現実かも・・・
     そもそもブログっていうのは、個人が書きたいことを書く、
     ということで始まったのかな?

スズキ  そもそもは「自分なりのメモ」。
     情報システム関係の人が使うツールだったんじゃないかな。

     技術とかを書き溜めておく。
     それをまたほかの人が自分のところに引っ張ってくる。

     自分たちのやっていることは世間に発信したほうが
     有意義だろうってことで、ウェブログをつけてたんだよね。

     でもまあ・・・有意義じゃない情報をのっけている人が多いよね。

     で、アメリカでブログを使って『日記』が書かれ始めたんだけど
     それが日本に輸入されてきたんだよ。
     そしたら、ブログはただ生活をつづっているだけでいいんだ、
     という間違った固定観念が植え付けられたんだよね。

矢透   確かに、誰かが日常を綴っているのなんて面白くない・・・。

スズキ  「・・・で?」って思うよね
      でも、書かれた日記に対してコメントしてる人もいるんだよ。
      ただ共感したいだけなのかな?

矢透   だからそういうのが嫌なんだよね。
      強迫観念をあおるじゃない。
      飲み会で、どうしたって面白くない話に
      無理やり笑ってる感じ。

スズキ  ほっぺたひきつったりしてね

矢透   そうそう (笑い)


(第4回につづく)