劇団『こゆび侍』成島秀和さんにインタビュー!
8 役者には日記を書かせます
矢透 |
演出家が一から十まで全部決めるんではないのですね。 |
成島 |
最初から頭の中で考えたものだけが 全てであるはずはないですからね。 |
矢透 |
皆で作っていく、という感じなんですね。 エチュードの段階で、 収拾がつかなくなったりしたことはあるんですか? |
成島 |
ありますね。僕はエチュードのときに 一時間くらい放ったらしにすることもあるので・・・ そういう場合は2稿で整理します。 全体の流れからはみ出しちゃった場合は、 大体切りますね。 それが次の作品に生かされたりもするので。 ・・・悩みますけど。 |
矢透 |
登場人物って最初の段階では決まってるんですか? |
成島 |
決まってます。 僕は、役者に日記を書かせるんですよ。 |
矢透 |
日記をですか? |
成島 |
舞台の上で生きる、生活するということを やっているので、 生活しているんだったら、日記も書けるはず、と。 日記を書けないような芝居をしてはいけない、と 思っています。 あと、日記を書くことで、自分の身体に 役が落ちるんですね。 |
矢透 |
舞台を生きろ、と。 |
成島 |
そういうことです。 配役がかわっちゃったりすると モチベーションが下がったりしますから。 |
矢透 |
僕は、人がどういうふうにものを 作ってるのかって、すごく興味があるんです。 だから今の話はすっごく面白いですね。 |