第5回:ちゃんとしよう。
貯
金の必要性を意識したのは、
社会人になってから、半年くらい
経ったときのことだと思う。
僕はそのころ、生活破綻に
陥っていたのだ。
1ヶ月の給料を、入ってきた分だけ、
使ってしまう生活。
何に使ったのか覚えていないという
サイフに穴空いてるかのような、
無駄遣いの日々。
土日は必死で平日の分も遊ばねば!
と意気込んでいたので、
出費に頓着しなかったのだった。
そして極めつけは、
会社の夏休みに海外旅行に行こうと
目論んだことだった。
航空券代を振り込んだ段階で、すでに
家賃や生活費が残っていなかった。
ここで完全な経済破綻をきたし、
親からの援助を頼むという結果に
なってしまった!
みじめだった・・・
俺の経済観念は、死んでいるのではないか・・・
そのみじめさが、僕を
『ちゃんとしよう。
ちゃんと、自分のお金を運用しなくちゃダメだ。
社会人らしく、自分の財産を作ろう』
と、強く思わせたのだ。
思い出せば出すほど、
恥ずかしい2004年の記憶である。
結果的に、
僕は海外旅行をキャンセルした。
ロシアのほうでテロがあって、
恐れをなしてキャンセルしたのだ。
振り込んだ航空費はほとんど戻ってきて、
生活破綻は免れたのだった・・・。
さて。
社会人として、自分の財産くらい築かねば!
と強く決意したはいいものの
貯金は遅々としてすすまなかった。
僕はどうも、
貯金に向いていないようなのであった。
もう、イヤんなるね!
THINK MONEY!
(第6回につづく!)