第15回:自分でやる。
ア
ルバイトのような時給労働と、
ある程度の権限が与えられている、
いわゆるサラリーの仕事は、
どこか違う気がする。
何がどう違うのか。
僕には実感を持ってわかっていない。
それはきっと、
いわれ仕事、指示通りの仕事を
することが、
芯から身についてしまっているからだろう。
自分の頭を使って、リスクをとって
仕事をしていないからだろう。
お金を運用する、ということにも
きっとそういう人任せでない、
「自分でやる」
という、骨の髄からの姿勢と覚悟で、
臨まなくてはいけない。
お金を運用する、ということを
必死に進めようとしていた僕は、
そういう覚悟はあっただろうか?
そもそも、僕は
金持ちになりたいのだろうか?
金持ちになりたいから、
お金を貯めようとしたのだろうか?
・・・
いや、そうではない。
僕は金持ちになりたいわけではない。
ただ、
「負け組」になって、
生活保護→餓死
になるのは
避けたいなあとは思っていた。
お金がないせいで、あるいは
お金の貯め方を知らないせいで
死ぬのは嫌だ。
でも、
お金をきちんと増やしたいなら、
「お金を増やそう!」
という明確な意思と欲望と戦略と資金と、
つまり「覚悟」が必要だろう。
でも悲しいことに、
僕にはそのいずれもが、欠けている。
いったい、お金とは、何なのだろう?
どうして、こうまでして、
苦手なお金にこだわるのだろうか?
(第16回につづく!)