何だかお金が、どうも、苦手だ。
そのせいなのか、どうなのか、
お金にあまり縁のない生活を送ってきた。

山のようなお金が欲しいわけじゃないぜ。
でもお金との付き合い方は、考えたい。

2007年9月末まで、THINK MONEY!


第16回:魔物とコンプレックス。

ったい、お金とは、何なのだろう?
どうして、僕は、
苦手なお金にこだわるのだろう?

お金とは
拡大された自我ではないか!?

例えば、あなたは
洗濯機の使い方を知っていますか。
それを知らないことで
コンプレックスを抱いたり、しますか。

おそらく、まあ、しないだろう。

お金の使い方を知っているか。

どうしたら、お金がすぐに
なくなってしまわないか、
賢い使い方を知っているだろうか。

どうしたら、お金が株やら信託やらで
バシバシ増えるのか知っているだろうか。

僕は知らない。

そしてそのことに、
コンプレックスを抱く。

お金の使い方、という言葉には
『知っているとエライ』
というプレッシャーがかかっている。

それを知らないのは損だ、恥だ
と感じなくてはいけないような
何かしらのプレッシャーがある。
(僕だけか?)

お金には、
よくわからない魔物がすんでいる。

ただの紙切れと金属片が、
価値という幻想を与えられて流通し、
僕たちはそれを
もらったり使ったり奪ったりする。

(次回、いよいよ最終回!)