メロディライン人間
スピッツの新しいアルバムを、
発売日に早速買って毎日聴いている。
音楽への本格的な入り口はスピッツから、
といっても過言ではない人生なので、
もうスピッツの音楽は、身体に染み込むくらい
聴いていると思う。
スピッツの音楽の強みの一つは、
「わかりやすく、グッとくる」
メロディラインにある。
それを聴き続けたおかげか、
僕はすっかり
「メロディライン人間」
になったノダ。
メロディライン人間とは、
音楽をメロディラインを中心にして
聴く人のことである。
(他にリズムライン人間や、
サウンド人間などがいるでしょう)
メロディライン人間たる僕は、
どうも音楽以外においても、
「わかりやすく、グッとくるもの」
を志向する傾向がある。
例えば小説などでも、
実験的な要素が強いものより、
読んでいて気持ちのよいものを選ぶ、
といったところ。
しかし!
悲しいことに、
自分で物を作り出すときは、
「わかりやすく、グッとくるもの」
をうまく生み出せない。
表現がつまらなかったり、
わかりにくくなってしまったりする。
僕はヤトミックカフェというものを
もう3年半くらいこしらえ続けているが、
メロディライン人間としては
悲しくなるくらい
わかりやすくもなく、グッともこない。
・・・・
きっと、表現としてポップなものを
作るには、元手がかかるのだろう。
技術や、経験や、才能や、仲間といった
一朝一夕では手に入らないもろもろと、
手間と労力をかけているのだろう。
ヤトミックカフェだって、だんだん、
ポップなものに近づいているのは
確かなのだが、いかんせん、まだまだだ。
いったい、どうやったらもっと
「わかりやすく、グッとくる」
ものになるのか。
構造改革をあれこれを思案している途中で、
ふとそんなことを思った。
そういえば、あなたは何人間、ですか?