泥くさいぞ!
これからの仕事は、
泥くさいことになる。
泥くさくて、難しくて、
でもきっと楽しいものになる。
先日、会社に新しいシステムを
導入するということになり、
システムの動作の確認などを
手伝うことになった。
もう、あらかた用件が
固まってきたということで
動かしてみたのだけれど、
残念ながら、
使いやすいとはいえない感じだった。
僕は、システム導入については
途中から加わったので、
それまでの経緯をあまり知らないが、
システムに求められていることと、
実際にシステムが実現していることが、
大きく乖離しているみたいだった。
デザイナーというのは、医者のようだ
といった有名なデザイナーがいる。
クライアントは、
デザイナーに仕事を頼むとき、
自分たちが解決したい問題について、
いったい何が問題なのか、どこが悪いのか
自分でもよくわかっていない。
デザイナーは、
本質的な問題点=患部
を汲み取り、解決策を形にする
ことが仕事である。
それは魔法のような仕事ではない。
クライアントとのやりとり、
観察、仮説、検証、提案。
そういう、いちいち華やかでない、
細かい作業がつづくという。
おそらく、システムの導入だって
話はおんなじだろう。
問題点を誰もがわかっていない
ところから、問題点を突き止め、
本質的な解決策を提示する。
それはすごく難しいが、
確実にお金をもらえる仕事であることは、
確かだ。
ただ、ものすごく面倒くさく、
細かくて、難しい。つまり、泥くさい。
でも、きっと面白いだろう。