嫌なことからはすぐ逃げよう
「嫌なことからはすぐ逃げよう」
と僕は言いたい。
いじめが横行している。
そして子供が自殺している。
いじめに遭ってしまったら。
もうここにいるのはつらい、と思ったら。
もうとにかく、逃げなくてはいけない。
現実はいろいろと複雑だ。
逃げたくてもいろいろ事情がある。
それに、嫌なことからすぐ逃げるのは
人間的に弱いもののすることである。
だから逃げてはいけない。立ち向かおう。
大人はすぐそう言う。
そしてその考えはとても強い。
逃げるのは良くないことであるかのように、
考えてしまう。
でも僕はこう思うのである。
嫌なことからはすぐ逃げよう。
我慢して嫌なことをやり続けて、
やがて楽しい人生を送るようになった人は
いるのだろうか?
ひきょうものだと言われても、
おくびょうものだとののしられても
嫌なことからはすぐ逃げよう。
ほめられることだけが良いことじゃない。
とにもかくにも、
生き延びなくていけない。
生き延びることは、
ほめられたり、人からよく思われることなんかより、
ずっとずっと大事なことではないか?
だから
嫌なことからはすぐ逃げよう。
・・・
そういう考え方は、悪いことだということになっている。
たとえば、
ニートやフリーターという層は、
嫌なことから逃げたから、ひどい目に遭っているのだと
どこかで考えられている。
そう教えられた人もいるかもしれない。
今の僕たちに根付いている考え方は、
やはりどこか偏っていると思う。
つらいことからは逃げてもいいとか、
好きなことで生き延びていくほうがいいとか、
そういった
『楽しく生きる』
ということにつながる、色々なことが
どうして今まで
きちんと考えられてこなかったのだろう?
嫌なことからはすぐ逃げよう。