色落ちとは、「衣服や布地などの色が落ちること。」
はじめは色鮮やかだったものが色あせていく、とは、
まるで人の記憶のよう。
狭い部屋にあふれている、一つ一つの「もの」と、
その記憶を綴ります。

ストーブの話B


せっかく手に入れたガスストーブが使えないアパートに
引っ越してしまったので、仕方なく3代目のストーブを買った。
3代目のストーブには、加湿器が付いていた。

上部に水の取り入れ口が付いていて、ストーブをつけると
水が沸騰して、そこからスチームが吹き出るようになっている。
マイナスイオンは出てこないけれど、とにかく安かった。

どれくらい安かったかというと、ストーブを探していて、

「あっ安い」

と思い、少ない財布の中身を確認して、

「よし、買おう」

決意できるほど安かった。

このストーブは今も継続して愛用している。
(2005年現在のはなし)

温風吹き出し式のものは、電熱式よりも部屋の温まりが良く、
とても重宝している。

それにしても、
部屋が暑くてムシムシして不快な気持ちになるのも、
寒すぎて気分が暗くなるのも、一人暮らしをしていく上では
死活問題である。