あなたの「弱点」はどこから?弱点の傾向と対策を考えるの巻
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
前回のエントリーで、「やりたくないことは自分の弱点だから、いっそやらなくてもいいのではないか」と書きました。
しかし、アタリマエのことですが、弱点だからといって100%サヨナラできるわけではありません。場面によっては付き合わざるをえないこともあります。
そんなことを考えていると、「あれ?弱点って単に『自分の苦手なこと』だと思っていたけど、弱点の種類っていくつかあるのかも?」という気がしてきました。今回は、弱点の種類と、その対策について考えてみました。
Weaknesses / Editor B
あなたの「苦手」はどこから?
人間誰しも「これは苦手だなあ」「あまり上手くいかないなあ」ということがあると思います。しかし、それらが一律に自分の「弱点」かというと、そうとも言い切れません。苦手なことが何に由来するかによって、性格や対処方法が異なるからです。
「才能がない」ことから来る弱点
そもそも自分がその能力を持っていない、という弱点です。例えば、サッカーの才能がない人は、いくら練習しても、上手い人にはかないません。自分にその才能がないので、身につけようとしても上手くいかない場合が多いのです。
しかし、職場でどうしても必要な能力の場合、苦手だからと言ってもやらざるを得ない場合もあります。
ストレングス・ファインダーを解説した書籍「さあ、才能に目覚めよう」では、才能の不足からくる弱点への対処について書いています。
- 1.人に任せろ
- 2.自分を助ける仕組みを作れ
- 3.いっそやめてしまえ
特に「自分を助ける仕組みを作れ」は、ライフハックと呼ばれる領域に近いものがあります。毎日、靴を履く度に靴にメッセージを貼っておく、などの「工夫」というやつです。得意な人にまかせたりと、助けを求めることも、大いにありです。
「才能」が機能不全を起こしていることから来る弱点
才能があるがゆえに弱点になっている、ということもあります。
ストレングス・ファインダーによる定義では、才能とは「よく使う脳の回路」に過ぎません。強い回路であるがゆえに、間違った方向に使ってしまうと、とことん自分の足をひっぱることもあります。
例えば、私の強みである「内省」(以下、強みの用語は全て「ストレングス・ファインダー」の用語です。)ですが、これは「考えるのが好き」という才能です。これが悪い方に暴走すると、「考えるだけでいつまでたっても行動に移せない」という現象を引き起こします。
一見「行動ができない」という弱点ですが、これは才能が機能不全を引き起こしているのです。この場合、あらためて自分の才能を認識しなおし、人の役に立てるためにはどうすればよいか、作戦を立てなければいけません。
「才能」の裏返しから来る弱点
また、持っている強みの別の側面が「弱点」となって現れる場合もあります。
私の資質の一つである「適応性」は、今という瞬間に反応して行動できる、という強みを持ちますが、未来への計画に興味がない、という側面があります。
これが仕事に現れると「計画をたてるのが苦手」という弱点のように見えるわけです。
このように、漠然と「苦手だなあ」と思っていたことが、実は才能の裏返しだった、ということがありえます。また、せっかくの強みを活かせない環境にいるために、才能の負の部分ばかりが目についている、というケースもあるでしょう。
その場合は、強みを活かせる環境を探して移ったり、強みを積極的に活かすことで負の部分をフォローする、という方法を積極的に検討しなくてはいけないでしょう。
まずは弱点の由来を突き止めよう
ストレングス・ファインダーの大原則は、「弱点を追うな。強みにフォーカスしろ」です。しかし社会生活を送る上では、弱点がどうしても足を引っ張る場面が出てくることもあります。
その時には「自分の弱点が、どこから来るのだろう?」と考えると、対処方法が見えてくるのではないでしょうか。
日本経済新聞出版社
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