「内向型だから●●」というレッテルが生きにくさを生む
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
最近、何だか知らねえが(というか原因はなんとなくわかっていますが)気分がすぐれず、ユーウツな日々を送ってしまっております。ブログの更新頻度も下がり、困ったものです。
似たようなエントリーでしつこくて恐縮ですが、今回は「内向型だから●●」というレッテル貼りに異議を申し立てたいと思います。
●●がネガティブな意見の場合もちろん、ポジティブな意見だろうと、はっきりとNO!です。
Hello My Name Is Introvert / One Way Stock
あらためて「内向型」「外向型」とは何か?
「内向型」「外向型」という言葉には、やはりどうしてもある種の、イメージによるバイアスがかかってしまいます。
何度でも繰り返しますが、「内向型」「外向型」とは何か?ということについておさらいいたしましょう。
「内向型」とは、静かな環境で、思索することでエネルギーを得る人の気質のことです。逆に「外向型」は、にぎやかな場所を好み、人と関わることでエネルギーを得ます。どちらかに寄っている人もいれば、両方の傾向を持つ人もいます。
つまり「どうやって元気を得るか?」というのが、「内向型」「外向型」という「気質」の定義だと思ってもらえればいいと思います。
異なる問題をまとめて語るのはやめよう
「内向型だから●●」というレッテル貼りが堂々と語られるのは、気質とは異なるレイヤーの問題をゴッチャにしているからです。
内向型であることと、人見知りであること、コミュニケーションが苦手であると、性格が暗い、明るいなどは別問題です。まとめて考えると、話がややこしくなります。
気質とは別種の「生きづらさ」については、今度別のエントリーで、認知行動療法について書こうと思っています。
「気質」と「資質」は別問題
異なるレイヤーの問題をごっちゃにしている例として、例えば「内向型は、外向型に比べて聞き上手で〜相手の気持ちに立って考えられて〜」という物言いがあります。
一見・一聴して、とても良い意見なのですが、以前のエントリーで書いたように、それは乱暴な意見で、全然正しくありません。
「聞き上手かそうでないか」「人の気持ちを察することができるか」は、内向型であることにもれなくついてくるオプションではありません。
それは、各自が持っている「資質」です。
「気質」と「資質」、言葉が似てるのでややこしいですが、「資質」とは、思考・行動の強力なパターンです。ストレングス・ファインダーでわかるのはこれです。「資質」は訓練しだいで、人の役に立てる強みとして伸ばしていけます。
各自の資質は、内向型/外向型といった気質に引っ張られることによる、ある種の傾向はありますが、どちらか一方の気質にしか出てこない、という資質はないです。ですから両者は問題のレイヤーが違います。
まとめ。レッテルはNO!多様性を目指そう
「内向型が聴き上手だ」とか「外向型は人の気持を省みない」とか、良いものであれ悪いものであれ、レッテルは嘘800です。
あのビル・ゲイツも、ウォーレン・バフェットも、気質としては内向型なんだそうです。でも、「内向型だから●●」というレッテルには、何一つ当てはまらないでしょう。
レッテルを貼って他人を先入観で見ることは、自分も人も生きづらくさせます。内向型には内向型の良さがあり、外向型には外向型の良さがあります。それは、それぞれの人にはそれぞれの良さがある、ということと同じです。要は多様性ということです。
私は多様性を愛しています。LOVE.