自分に合った「学び方」を知っておくことはとっても大事だ、とドラッカーは言った

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

今回は、先だって、ストレングス・ラボ(ストレングスファインダーの様々な講座を開催している組織)のメールマガジンで紹介された本「自分を成長させる極意 ハーバード・ビジネス・レビュー ベスト10選」の中から、ドラッカーの「自分をマネジメントする」についてご紹介します。

自分を成長させる極意―――ハーバード・ビジネス・レビューベスト10選
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というか、ですね、ドラッカーといえば古典の中の古典、でありまして、私ごときが紹介するとかいうのも、あまりにおこがましすぎてへそで茶が沸かされてしまうレベルなのですが・・・仕事をする中で、あらためて「自分に合った方法」を知っておくことは重要と思い、備忘録として書いておきます。

驚くほど多くの人たちが、自分の得意とする仕事の仕方を自覚していない。仕事にはいろいろな方法があることさえ知らない。得意でない仕方で仕事をし、当然、成果が上がらないという状況に陥っている人が多い。しかるに、知識労働者にとっては、強みよりも、むしろ得意とする仕事の仕方のほうが、重要とさえ言ってよいくらいである。

ははー。

あなたは「自分が物事を理解する方法」を知っていますか?

ドラッカーいわく、人間には2種類いて、「読んで理解する」「聞いて理解する」という人がいるそうです。

最初に知っておくべきことは、読んで理解する人間か、聞いて理解する人間か、ということである。
ところが、世のなかには、読んで理解する「読み手」と、聞いて理解する「聞き手」がいるということ、しかも、両方である者はほとんどいないということを知らない人が多い。

私は本を読むのが比較的、好きな方ではあるので、「読んで理解する人間かな・・・?」と思っていたのですが、実はそうではありませんでした。

思い返せば、
「読んでおいてね」
と渡されたドキュメントを読んでも、まったく頭に入らないことがしばしばでした。

ちょっと難しい本を読むと、頭に入らず、本を閉じてしまうことがほとんどでした(知能が低いからかもしれませんが・・・)。

誰かに話して説明してもらったり、ラジオでラジオ講座を聞いたり。そのほうが100倍理解が早かったのです。

「ドキュメントがわかりにくいのが悪いのだ!」「本が難しすぎるのだ!」と思っていたのですが、実は悪いのは私の方だったのでした。私は「聞いて理解する人間」だったのです。

自分のことでさえ、人間はなかなか知らないものです。これから、本を読むときには音読して読もうかな?とさえ考えました。

「自分がどのように学ぶのか?」を知ることは重要

さらに、ドラッカーはこう続けます。

仕事の仕方について知っておくべきもう一つの側面が、学び方である。
(略)
チャーチルのように、書くことによって学ぶ人たちがいる。メモを取ることによって学ぶ人たちもいる。
(略)
さらには、実際に行動することによって学ぶ人たちがいる。また、自分が話すのを誰かに聞いてもらうことによって学ぶ人たちがいる。

「理解する」とは、インプットの問題です。「読む」のか、「聞く」のか。情報をどこから入れるのかの問題ですが、「学ぶ」となると、さらに複雑になります。

学ぶとは、アウトプットとインプットのたえざる繰り返しになります。自分が理解したものをいったんアウトプットし、それをあらためてフィードバックしてインプットする、その繰り返しにより、「学び」が成立していきます。

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アウトプットして、インプットする、そのバリエーションの多さ、組み合わせにより、メモを取る、ノートを取る、行動する、人に話す・・・などいろいろな方法が生まれてくるわけです。

私の場合、「自分の学び方」に注意してみると、「聞いて」理解したことを、さらに「書く」ことによって、頭に定着させているようでした。私はスマートノートを数年続けていますが、それは「書くことによって」ものを理解したり、考えたり、していたのでした。

気が付いて言葉にしてみれば、思い当たるフシがビンビンにあるのですが、意識しないとわからないものです。ドラッカーはさらにこう書きます。

自己の学び方がどのようなものであるかは、容易にわかる。得意な学び方はどのようなものかと聞けば、ほとんどの人が答えられる。しかし、それでは実際にそうしているのかと尋ねれば、そうしている人はほとんどいない。

まとめ

「自分に合ったやり方を知り、そのとおりに行動せよ」とドラッカーはいうわけですが、わざわざそれを教えてくれるほど、人は自分のことを知らない、ということなんでしょう。

私が自分のことをずっと「読んで理解する人間である」と誤解していたように、あらためて意識しないと、気が付かないものなのかもしれせん。

思えば、ストレングスファインダーも、自分がなんとなく把握している「得意なやり方」を言葉にして意識することで、「強み」にしていこうというものです。

「自分のことは自分が一番良く知っている」と片付ける前に、あなた自身の「理解の仕方」「学び方」について、あらためて言葉にしておくといいかもしれません。

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