黄色いTシャツ・DE・マラソン
【はじめに】
ども!
佐藤健次です。
今回は持込企画、
「黄色いTシャツ・DE・マラソン」
をお届けします。
要するに、なんか夏になると有名人が24時間かけて
100Km走るじゃないですか。
あれの物凄く、かる〜い感じの企画です。
ZARDもサライもありません。
・・・なぜそんな事を?
それは
黄色いTシャツ持ってたんで。
それが90%です。
あと、僕は
「ハチミツとクローバー」
って漫画が大好きで、その主人公が自転車で
旅に出るんですよ。
で、旅しながら色々感じるわけですよ。
で、僕も走ったらなんか気付く事、感じる事が
自分にもあるかな〜なんて。
それが10%です。
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【企画概要】
内容:
(変更前)
とりあえず20Kmぐらい走る。
↓
(変更後)
「42.195Kmだったら伴走してもいいですよ。」
と言う後輩バンナの挑発に乗り
42.195Km走る事に。
ゴールは宿泊場所、スタートは宿から42.195Km地点。
日時:2005年9月23日(金)
場所:朱鷺と桶の島・新潟県佐渡島
参加メンバー:佐藤、バンナ、IT王
(ちなみにIT王と言う男は出発直前に突然、参戦を表明。
「俺も走りたいです!今しか出来ないじゃないですか!」
という彼の熱血は、
軽い気持ちで走りたい僕の気持ちを
見事にスタートから萎えさせました。)
佐藤
IT王
バンナ
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【出発前】
では、出発前の僕の表情をご覧下さい。
余裕です。なんて腹立たしい顔なんでしょう。
事前練習も無く、いきなりのぶっつけ本番です。
しかも軽く二日酔いです。デブだし。
完全になめきっています。
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【スタート地点】
車で宿から走ってもらい42.2Km地点。
スタートは田んぼに挟まれた一般道。地味過ぎ。
そこに向かう車中、その道のりを
車ではなく、走ってトレースする事を想像し、
この時点で既に戦意喪失しています。
霧雨の中、いよいよスタート!
この時点で既にいつ何時でも
ギブアップする覚悟は出来上がっていました。
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【2km地点】
いきなり伴走者バンナの足が悲鳴をあげテーピング。
早い!早いよ!
でも悪い事ばかりじゃない。
早々と足を痛めたバンナのやるせない表情を見て確信した。
「こいつは近々俺の味方になる。その時がギブアップの時や。」
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【3Km地点】
水分調達のため足を止める。
僕は何をしてるかと言うと、
42.195kmは完走不可能だ
という事を、
伴走者2人に、ただただわかって頂きたかった。
言葉巧みに丸め込もうと必死になっている図です。
ここは皆さん、「コラ言いだしっぺ!」と、
大いに突っ込んで頂きたい。
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【8Km地点】
走るコツを少しは掴んで来たのか、
8Km地点までの5kmは皆、ノンストップ。
今回唯一走ることに没頭した区間でした。
なので写真も全然撮ってません。
てかですね。そんな余裕は無かですよ。
走ってるとデジカメが重い重い。
持ってかなきゃ良かったよ。
なので8Km地点でようやくパシャリ。
なぜ僕がご機嫌斜めかと言うと、
走ってる途中に佐渡高校がありましてね。
その日は運動会の前後っぽくてですね。
校舎にでっかく横断幕みたいのがあったんですよ。
「最後まであきらめずにがんばって走ろう!」
・・・だってさ。
要するに写真の中のアメリカンなポーズでのレジスタンスが
僕の佐渡高に対する回答ですよ。
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【12Km地点】
ついに僕の足にもガタがきました。
足の裏におっきな水ぶくれがいっぱい。
海辺に佇むバンナと私。
私「オデもうはしれな〜い。」
バンナ「あ、オデも〜。」
私「海きれ〜い。」
以降、マラソンはほぼウォーキングに変更。
8割歩きで2割走りでした。
ここから少し周りを見る余裕が出てきたので、
企画に関係のない写真を何枚か。
秋にも向日葵って咲くんですね。
タコツボかな?
遠くからだとフジツボいっぱいみたいで
気持ち悪いです。
シュールです。
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【恐らく15Km地点】
そんなこんなでお散歩を楽しんだ我々、
スタート地点に我々を捨てていったドライバーに電話。
ええ。限界でした。
ぬくもりが恋しかったんです。
事実上のギブアップです。
とは言っても合流するまで時間はあります。
せめて一番最初の目標、20Kmは達成しようと、
なんとなく思い、なんとなく進みやした。
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【恐らく18Km地点】
ラストスパート!!・・・・ではありません。
マラソンと言う事で、ドラマ「ひとつ屋根の下」の
最終回・ラストシーンを一人六役で熱演中。
終盤は妙にテンションだけは高かったな〜。
風が気持ちよかったよ。
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【??Km地点】
(迎えの車が来ました。その際、我々、狂喜乱舞ゆえ、
写真を全く撮らなかった事をご了承下さい。)
ふと思った。
「もし迎えの車が来た時点で進んだ距離が、
19kmとかだったらどうするんだ?
あと1Kmだぞ!たった1Kmだぞ!
どうする!?どうする!?」
ま、やんないけどね。
そんな事思ってたらお迎え登場。
まー!とにかく良かったね!
迎えが来てホントに安心した!
迎えの青い車がお母さんに見えた!
車に乗り込み早速、距離をチェック。
宿からスタート地点までの距離−迎えの車が合流地点まで走った距離
=僕らの走った距離
結果は・・・・
42.2Km−21.0Km=21.2Km!!
とりあえず・・・20Km達成!!!
・・・でいいですよね?
兎にも角にも4時間の苦行が終わりホッと一安心。
車の中でピリピリ痛む足をさすりながら頬張った、
白飯のおにぎりが死ぬほどおいしかったです。
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【マラソンを終えて】
疲れた。足痛い。
たかが20Km程度じゃ何も悟れないし、何も変わらない。
それだけです。
でも「走る」と言う単純な行為がこんなにもしんどいのかと。
身をもって思い出しました。
それからこうやってこの企画を皆さんにご披露する事ができました。
それだけは収穫。
それからこの場を借りて、
一緒に走ってくれたバンナ、IT王、ありがとう。
でも、もうやめようね。
そして、行きも帰りも車を出してくれた上に
おにぎり握ってくれたシンちゃん、ほんとありがとう。
君が一番の被害者だ。
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【P・S】
ちなみにその日は寝室には辿り着けず、呑んでたその場でくたばりました。
(終わり。)