手書きとデジタル、融合までの長い道のり。
こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。
今回は「手書き」と「デジタル」どっちがいいの?という不毛な議論に歯止めをかけるべく、立ち上がりました!(@マック赤坂)
というのは冗談で、手書きとデジタル、どちらもいいのですが、2つの連携がまだうまくいかんよね。今がそういう時代だからね、という話です。
write you a song / Allie Holzman
手書きの強み
よく「発想を広げるには手書きが一番」と言われます。
これは本当にそうだと思います。少なくとも私はそうです。自由にぐりぐりと書ける手書きと、マウスやキーボードでは、考えたことや思いつきを記録する時の速度や自由度がちがいます。
岡田斗司夫さんは、著書「あなたを天才にするスマートノート」の中で、次のように書いておられます。
(手書きをオススメする理由として)
テキストで打ち込む時、私たちには無意識に「テキストで書ける範囲のことしか考えないようにする」と言うリミッターが働いてしまうからです。
パソコンに文字として残す書き方は、無意識にブログなど人に見せることを前提にした文章になってしまいます。
体裁を整えるほうに気持ちが行き、なかなか面白い考え方を練るということに集中できません。
デジタルの強み
一方で、「書いたものを後から見返すにはデジタルが一番」と言われます。これも同意です。
デジタルの強みはやはり「検索」です。
私は何度EVERNOTEの検索機能に助けられたかわかりませんし、Flickrに写真を登録しておけば、いつでも目的の写真を探し出せます。(ただし適切なカテゴリ分けやタグ分けをしておけばですが・・・)
今は工夫が必要な時代
「手書き」と「アナログ」この2つの強みを、シームレスに、タイムロスなく、意識さえすることなく、"ドッキング"できたらどんなにいいでしょう。手書きでどんどん発想を広げ、あとから検索可能に記録しておく。
アナログとデジタルの100%の融合は、近い未来に必ず実現されると思います。
しかし、今のところは、手書きをダイレクトにデジタルにつなげる、完全な解決策はなさそう、といって良いかと思います。
(enchantmoonは、手書き→デジタルの100%連携を目指したものでしょう)
せいぜい、書いたものを写真にとって記録するとか、スキャンするとか、それくらい。どうしても、一手間が必要です。
「ライフハック」と呼ばれているブログ記事の多くに、「手書き=アナログ」と「デジタル」をどうくっつけるか、スムーズに連携させるか、ということの様々な工夫報告が見られますが、
「いまは工夫で乗り切るしかない」
と腹をくくり、自分にピッタリの連携手段を楽しく工夫するしかなさそうです。
逆に、今が過渡的な時代だからこそ、逆に「ライフハック」という工作的な楽しさが味わえているのかもしれませんね。
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