6:自宅の近くには、アレが。

靴を探していたのであった。

「ウォーキング・シューズ」
を探していたのである。

ところが
前回、足のサイズを測ったところ
「23センチ」という、男性としては
大変ミニマムな数値を叩きだしたため、

靴選びが大変、困難になってしまった。

男性用のウォーキング・シューズは
大体、24.5センチから始まり、
そのラインから下りてきてくれない。

「君ねえ、少なくともこれくらいは
クリアしてくれないと・・・」
くらいの、門前払い状態なのである。

ひどいではないか!

大きなサイズ専門店はあるんだから
小さなサイズ専門店だって、
あってもいいはずではないか!

でも、ない。

完全に
需要と供給の管轄外なのである。
市場の原理も
アタイを素通りなのである。
やはり若い娘には勝てないと
毎夜、枕をそぼ濡らす日々なのである。
(意味がわからない)

もうこうなれば、
前回の店員さんのアドバイスどおり
女性用の靴を探すしかないのか・・・

そう気を取り直して
もういちどABCマート(靴の専門店)に
行ってみた。

行ってみれば、確かに
女性用のウォーキングシューズは
たくさんあるのだった。

けれど、やはり女性用の靴では
僕の求めるデザインの格好よさより
可愛らしさがどこか勝っている。

ウーン。購入意欲がわかない。
困ったナー

・・・
・・・そう思っていた折、
私は思い出したのである。

自宅の近くには、アレがあった。

そう、奥様たち、および
地元のヤンキー御用達のスーパー。

天下の、皆様の
「ジャスコ」があるのであります。

ジャスコといえば・・・

奥様御用達
→女性用売り場がいっぱい
→女性用の靴もいっぱい
→男が履ける靴もあるだろう

というイメージが成り立つぞ!
と思い立った。
土屋アンナも行ってたし。(※映画の中で)

灯台下暗しとはこのことではないか!

こうして僕は、
ジャスコに向けて
一路、足を向けたのであった・・・。

(つづく)