2009年5月21日、裁判員制度スタート。

これは、いったい何なんだ!?
わけもわからず飲み込まれるより、
少しは考えておきたいぞ。


裁判員制度について、語る。編

ヤモリさんは僕の友人で、
法律家を目指しておられます。
裁判員制度について理解を深めるとすれば、
この人をおいて他にいないでしょう!

第8回:死刑について

矢透 あと思うのは、
「死刑判決が出ました」
とマスコミが報道して、
ふーんと思うことと、実際に自分が
「その人を死刑の場に追いやるんだ」
ということのあいだには、
大きな隔たりがあると思う。


ヤモリ あるね。


矢透 ラジオのドキュメンタリーで聴いたんだけど
実際に死刑を執行している人というのは、
仕事としてやっていることとはいえ、
ものすごく罪の意識に苛まれていると。

やっぱり現場を知らないで、言葉として
「死刑制度が云々」と言っていることと、
実際に刑が執行され、
自分が手をかけて人を殺している、
ということのあいだには
やっぱりものすごく大きな隔たりがある
という気がする。

裁判員制度が始まることで、
死刑制度というものが存在している以上、
やっぱり自分が死刑制度を下す場に
置かれる可能性があるから・・・
だから今回、そういうところを問い直す
きっかけになるかもしれないよね。


ヤモリ うん、やっぱり距離があることによって
見ないで済ましていることもいっぱいあるけど
それも踏まえて判断をしなければいけない
ということになっていくんだろうね。

つい最近あった、
(注:この対談は2008年7月に行われました)
山口県光市の事件の死刑判決だけど
死刑判決の妥当性はともかく
あの理由付けは、俺はおかしいと思う。

マスコミからの情報を引いてきて、
証拠を見ていない状態で
こんなことを言うのはどうかと思うけど。


矢透 あの事件だってマスコミを見てる分には
「死刑なんか当然だろ」
と思ってしまうけれども
もしかして自分が裁判員として
あの場にいたら
「死刑判決はやめておきましょう」
と言うかもしれない。


ヤモリ マスコミが語る事件というのと、
裁判員として実際に見る事件というのは
違うんだよ。
本当の事件の真相というのは、
あそこに立たないとわからないんだよ。


矢透 そうか。


次回、「どこまでマスコミに振り回される?」につづきます!