プロレス語り編:第2夜
力道山が名言を残している。
「プロレスは、真剣勝負とエンターテインメントの紙一重だ」
そこから、日本のプロレスの『グレイゾーン』が
始まっているとも言えるね。
戦後すぐの時代、テレビで流されるプロレスは、
多くの人たちにとって、ビッグサプライズだった。
銀髪鬼と呼ばれたフレッド・ブラッシーという
レスラーが、はじめて『噛み付き攻撃』というものを
やったんだけど、テレビ映像が白黒なのにもかかわらず、
流血の映像を見て、老人がショック死したっていうんだ。
今では、蛍光灯を叩き割ったりして、血を流すのが
当たり前の団体もいる。
どんなにビッグサプライズでも、人は慣れちゃうんだよね。
プロレスは、スポーツニュースに出ないよね。
つまり、スポーツとしては認知されていない。
プロレスは八百長なのか、つまり、
勝敗はあらかじめ決まっているのか?
実際には公言されていないけど、決まっているものも、
あることはある。
それは、どこからか漏れたりして、わかってしまったり。
ただ、団体によって、勝ち負けの『筋書き』へのスタンスは
異なっていて、必死で『筋書き』の存在を否定する団体もいれば、
漏れても気にしない団体もあるんだ。
(つづく!)