プロレスの世界は、どうやら深くて、
面白くて、切なくもある!

佐藤健次さん、プロレスについて、
僕たちに教えてください!

プロレス語り編:第1夜


プロレスは、K-1とかに較べて、人気がないね。

どうしてかっていうと、プロレスには
『コンプレックス』という言葉がつきまとってる
からだと思うんだ。

それは"八百長"という要素を、どうしても
否定しきれないところからきている。 

プロレスというと、すぐ
プロレスって八百長なの?
勝ち負けが決まっているの?

という話になる。

でも、それはもう本当に『グレイゾーン』なんだ。
実際にシナリオを決める現場に直面しない限り、
どちらとも言い切れない・・・。

その『グレイゾーン』の状態は、
日本のプロレス独自のものだよね。

たとえばアメリカのWWEという団体は、
自分たちが"エンターテインメント=作り物"
であることを公言している。

アメリカでどうしてレスラーの人材がどんどん出てくるか
というと、成功すれば大金持ちになれて、社会的な名誉も
手に入れられる、という土壌があるからだね。

たとえば、ロックというレスラーは、ブラッド・ピットと
並んで、『アメリカのセクシーな男性』に選ばれたりしたし。

つまりアメリカのレスリングは、エンターテインメントとして、
完全に確立されているんだよね。

(つづく!)