何だかお金が、どうも、苦手だ。
そのせいなのか、どうなのか、
お金にあまり縁のない生活を送ってきた。

山のようなお金が欲しいわけじゃないぜ。
でもお金との付き合い方は、考えたい。

2007年9月末まで、THINK MONEY!


第12回:もう“クサイモノニハフタ”では

チョウが金の卵を産む。
という童話のように、
金が金を生む、という世界があるらしい。

そういうお金の使い方がある、
ということを、社会人になってから
徐々に学ぶようになった。

そして僕は気づいたのだ!

・・・気づいたというか、
世の中の風潮がそうなっていたのだが、

『真面目にやるやつぁ、ゴクローサン』

だったのだ。

つまり、
真面目に毎月コツコツと貯金をするような、
そーんな愚鈍なことをしていたのでは
いつまで経ってもお金なんか貯まらないぞ!

裏道通らな、裏道!

・・・
真面目に貯金するだけでは、
お金は貯まらないのではないか?

事実、僕が社会人になった2004年ごろは
世の中ではホリエモンという億万長者が
この世の春を謳歌しており、

金を稼ぐやつが偉いんじゃ!

という価値観が強くなっていた。

しかも

株とかで『簡単に』もうけるやつが偉い!

という風潮になっていた。

真面目に働くのはオロカモノであって、
事実、サラリーマンの給与では、
株で稼げるような巨額は、一生かかっても
稼ぎ出せない。

今、お金でお金を増やさないと、
老後は灰色ですぞ。負け組ですぞ。
下流社会であえぐことになりますぞ!

そんな恐ろしい声が聞こえた。

でも
「お金が全てじゃないよ!」
という極端な反動にも違和感があった。

正直な話、
僕はお金に対して、
あまり興味がなかったのである。
自分には無関係だと感じていた。

お金が全てであろうが、なかろうが
僕にはどうでも良いことだと思っていた。

でも

「お金のことは考えないようにしよう」

みたいな “クサイモノニハフタ”の生き方では
立ち行かなくなってきたなあ、
と感じることが多くなってきた。


(第13回につづく!)