13:しゅうきょうせんそう。

人類には、悲しい歴史がある。

「真理はひとつ」 という旗の下に、
信じるものが違う人たちが、神を賭けて
ドンパチやっちゃう
いわゆる「宗教戦争」もそのひとつだ。

しゅうきょうせんそう。

MacとWindowsのあいだにも、このように
じゃっかんの深いみぞがあるらしい。

特にMac陣営には、
熱狂的な信者の方がたくさんおり
「いかにMacがすばらしいのか」
を熱っぽく説く。

それに対して、
反Mac、というかWindows陣営は
「でもMacって・・・」
みたいな、
「その熱っぽいのが、イヤ」
みたいな、クールさを強調した反論をする。

「こんにちわ。パソコンです。」

「こんにちわ。マックです。」

「パソコンはウイルス怖いです」

「マック怖くありません」

「パソコンはすぐフリーズします」

「マックフリーズしません」

「パソコンは表計算得意です」

「マック嘘つかない。首長エライ。」

・・・そんなCMもあった。

おそらく、両陣営がそういう関係を
築き上げるに至ったのには、
長い長い歴史があるのだろうが
よくわからんので割愛。

もんだいは、
「どっちでもえーから、かっこえーほうほしい」
などと、ぼけーっっと、
鼻水を垂らした人たちである。(私です)

そういう頭の悪い人は
MacとWindowsの区別もつかない。

そういう人たちを、
「かっこええのがほしいなら、断然Macですわ!」
と、呼び込んで
どんどんユーザーを増やしていった歴史が
Macにはある。

それは
「かっこええほうが、勝ちや!」
というイデオロギー戦争をMacが仕掛け、
そしてそれに勝利した結果なのであり

「Macはかっこいいな!」

などとほざいている私も、
知らずのうちに、Macのイデオロギーに
染まっていたのであるから、結果、
知らないあいだに
しゅうきょうせんそうに巻き込まれていた、

と、言えなくもないのではないか。

・・・
・・・
・・・そんなことは、いいよ。買い物でしょ。

そうでした。

前回書いたように
Macがイイナーと思っていたのに、
Sonyの 「VAIO typeC」 も欲しくなって
しまった、私なのでした。

うーん、どっちがいいのかナー?
と、指先をくわえて、ふたつのパソコンを
見較べていた私なのでした。

値段もほとんど同じ。
(VAIO typeCは、CPUとかメモリといった
スペック = 性能を選べるので、スペックを
MacBookと同じになるよう選択した場合。)

キーボードの形状も、似てる。
VAIOの場合は、ちょっと色が浮ついてる。
しかし、気にするほどではない。

うーむ。互角。

しつこい私は、MacBookと、VAIO typeCの
比較検討を、さらにずんずんと、進めた。

すると、決定的なことに気がついた。

それは
Macにおけるワープロソフトの不足
である!!

ややや、これはもしや、Mac致命傷か!?

(つづく)