カフェ参詣


はじめてのカフェに入るときの緊張を、
なんと例えたらよいのだろう。

しかし、勇気を出して悪いことはない。

思えば、
名前こそ知っているが、行ったことのない
カフェがたくさんある。

カフェは、寺である。
カフェは、体験しなければ意味がない。


僕は、カフェを参詣することにした。



第2回 高円寺『YonchomeCafe』


さて、『YonchomeCafe』に参詣である。

高円寺というのは、中央線沿いの駅で、
中野、阿佐ヶ谷、荻窪などと並んで、
『中央線サブカルタウン』のうちのひとつである。
(と僕は思っている)

サブカルタウン、文科系の町とあって、
カフェも充実している。
ナメテはいけない。心してかからねばな、と
僕は思う。


目指す『YonchomeCafe』は、
高円寺駅は南口を出ると、斜め左に見える。





一見、何の変哲もない雑居ビルに見えるが、
外見にだまされてはいけない。





入り口はこんな感じになっている。
日曜日の昼下がりの、健康的な光が差し込んでいる。

さっそく中に入らせていただく。





中に入ると、開放的な空間が広がっている。
奥はテラスのようになっていて、壁がないことで
圧迫感がまるでない。

テーブルの間取りも、何だか外国のカフェに
いるみたいで楽しい。
気の合う仲間とわいわいやるのにどうでしょう。





そして、特徴的なのがメニューである。
『YonchomeCafe』の名物、スペシャルバーガーに、
パスタやオムライスなど、食事が非常に充実しているのだ。

日曜の昼下がりに、こんなおしゃれなところで
食事ができるというのは、高円寺恐るべしである。

ちなみに僕が注文したのは、
『ウィルキンソンジンジャーエール』の「スパイシー」。
500円であった。

あれだけ言っておいて、食事を注文しないのか?
と不思議に思われる向きもあるかもしれませんが、
お腹が空いていなかったのです。
・・・・・





そして天井。
チョット見ると、どこぞの迎賓館みたいで素敵だ。

空調設備も目立たないよう、天井と統一されている。
なかなかにこころにくい。
こういう細かい心配りが、やっぱり嬉しい。


今回は、「高円寺阿波踊り」の日の参詣であった。
だからどうだというわけではないが、
浮き浮きした気持ちで、カフェを出た。


(了)