25:ローンが払い終わるので

携帯電話を買おうと思う。

というのは、
機種のローンを払い終わる
タイミングがやってくるんである。

・・・
携帯電話が、かつてタダ同然の
値段で売られていた時代があった。

「1円ケータイ」
というのをご記憶の方も多いだろう。

なぜ、そんな馬鹿げた値段設定が
できたのかというと、
通信会社が各メーカーに補助金を
出していたからだ。

本来は消費者が払うはずのお金を、
通信会社が肩代わりする。

そのかわり、
携帯電話を利用してもらうことで
基本使用料で元が取れる。

と、そんなビジネスモデルで、
携帯電話は瞬く間に全国に普及した。

しかしそのビジネスモデルは

「健全な競争を阻害するのでアカン!」

ということで、お上のお達しにより崩壊。

携帯電話は、本来の値段で
売られるようになった。

・・・
で、携帯電話の本来の値段は、
およそ数万円である。

学生はもちろん、会社員だって
おいそれと出せる金額ではない。

だからその値段は、
毎月のローンとして利用料金に
組み込まれている。

ローンを払い終わるまでに、
僕の場合は2年だった。

今年、その2年がもうすぐ終わる。

・・・
と、いうわけである。

今回の買い物は、携帯電話の
深い歴史に裏打ちされているのだ。

よいこのみんな参ったか。