エレベーターがガタガタ揺れた。
こんにちは。ヤトウ＠アースダイバー です。
こんにちは。カフェ印度象です。
Ｔシャツサイズお決まりになりました？
もうすぐ色が決まります。決まったら発表します。
お楽しみに。
（前回のあらすじ）
第１回のデザイン会議が、銀座で行われた。
デザイン会議から、およそ２週間後。
佐藤氏から、最初のデザインが提示されました。
場所は、池袋のマンガ喫茶。
データだったので、パソコンで見る必要があったのです。
コンセプトは、ズバリ『ロックフェスティバル』
提示されたデザインは、そのコンセプトを体現すべく、
「ヤトミックカフェ」をロックフェスと見立て、
そこに出演する架空のバンドと、その架空の曲名が
並んでいる、といったものでした。
「うーん」
矢透さんは（つまり僕ですが）難色を示しました。
「どうかな？よくなかったらはっきりと
言って欲しいんだけど・・・」
うなっている僕を見て、佐藤氏が言いました。
マンガ喫茶に、やや気まずい空気が流れました。
「このバンドを、もっと増やす方向で行こうか」
結果的に、
僕は、やや違和感を覚えていたにもかかわらず、
この方向でデザインをすすめることに、ゴーを出して
しまいました。
ことわっておくと、デザイン自体は決して
悪いものではありませんでした。
ただ、僕の考えるものと、どこかちがっていたのです。
僕はそこで、自分の考えをしっかりと伝えるべきでした。
ディレクションをしっかり取るべきだった。
でも、その時点では、誰がデザインの方向性を
決めるのか、ハッキリしていませんでした。
こうして、お互いのあいだに残った違和感は、
膨れあがり、後に、爆発することになるのでした。
当時はそんなことも知らないまま、僕と佐藤氏は、
マンガ喫茶を後にしました。
ガタガタガタ！
たてつけが悪いのか、地上に降りるエレベーターが、
突然揺れました。
（大丈夫なんだろうか・・・）
僕はなにやら、不安な気持ちに襲われていました。
（つづく）
最初のデザインに登場していた「ニートクルセイダーズ」。
何かの秀逸なパロディなのだけれど、言わない。
